XPよりもややこしい!? 2015年にやってくるWindows Server 2003のサポート終了【デジ通】

ITライフハック / 2014年7月11日 13時0分

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Windows XPのサポートが終了し約3か月が経過した。6月時点で日本マイクロソフトはWindows XPの利用率は8%になったとしている。東京電力では移行を進めつつも、現状では約4万8千台ものXPマシンが稼働しているという話も聞かれる。

マイクロソフトとしては今後もXPからサポートが切れていないOSへの移行を促していかなければならない。そしてさらに2015年にサポートが終了する別のOSがある。それが、2015年7月15日にサポートが終了するWindows Server 2003だ。

こちらは主にクライアントPC向けのWindows XPとは異なり、主にサーバーに使われている製品で、移行には事前準備を含めかなりの時間が必要となる。

■サーバーOSのリプレイスは、そう簡単ではない
Windows XPからWindows 7や8への移行では、PCを買い換えたり、OSをアップデートすることで対応できる。Windows XPから7や8になっても、PCの用途自体はそれほど変わっておらず、単純に利用者のOSを入れ替えるだけで済む。OSが変わることで、スタートメニュー等の使い勝手が、少し変わる程度なので、そんなに大きな問題は発生しない。

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しかし、Windows Server 2003からの新OSの移行は、OSを入れ替えたら済むという単純な問題ではない。ケースにもよるが今までのシステムをそのまま利用するのなら、サーバーのOSを入れ替えるだけでも対応できる場合もあるだろう。しかし、サーバー関係の環境はここ10年ほどで劇的に変化しているため単にOSを入れ替えれば済むという話ではないことのほうが多いのだ。

移行先の選択肢が非常に多いのも問題を複雑にしている。ハードウェアの機能向上だけではなく、3.11から企業が学んだ災害対策、以前は禁止すれば済んだBYODへの対応等、ここ数年で従来はあまり考慮しないでも構わなかった問題についても対応する必要が出てきた。

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■サーバーOSが専門化され分割
たとえば同じマイクロソフト製品を選択する場合でも、最新のWindows Server 2012 R2への乗り換えることもできれば、クラウドのWindows Azureを選択することもできる。社内全体をクラウドに移行してしまうという選択肢もある。

クライアントPCをXPから移行するケースでは、単純に予算さえ用意すれば良かったが、サーバーの移行では事前に自社のIT戦略も含めた検討やシステム設計が必要となり、非常に手間がかかる。現状で、どういったサービスが必要なのかを再検討し、それらをサービスできる環境を構築するのに何が必要かをピックアップしていき、その結果選択すべきサーバーOSが見えてくる。

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このようにサーバーOSの移行は一筋縄ではいかない。このため、マイクロソフトは2014年1月から移行に向けた活動を本格化している。これらの活動の成果もあってか、Windows Server 2003が稼働しているサーバーマシンは2013年末に推定36万台だったのが2014年6月末に約30万台になった。

残る30万台をさらに移行を推進すべく、日本マイクロソフトおよびパートナー会社が様々な移行支援策を用意しているが、残り1年という期間はあまりにも短い。サポートが切れ、重大なぜい弱性が発見された場合、個人向けPCとは比較にならない被害を出す可能性があるため、Windows Server 2003のシステムを組んでいる企業は早期の対応が必要だということをしっかりと認識し、移行準備を進めていただきたい。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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