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第2世代のMaxwellアーキテクチャーを搭載するNVIDIAの新型GPUが登場【デジ通】

ITライフハック / 2014年9月24日 13時0分

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NVIDIAは第2世代のMaxwellアーキテクチャーを採用したGeForce GTX 980とGTX 970を発表した。Maxwellアーキテクチャーを採用した製品として最初に登場してきたのは、ミドルレンジ向けのGPUでGeForce GTX 750シリーズであった。今回発表されたのは新しいコアを採用した2世代目の製品で、なおかつハイエンド向けのGPUとなる。そのため価格はGTX 980が5万円台、GTX 970が3万円台となる。

新しいアーキテクチャーのMaxwellは、GeForce GTX 750シリーズで採用が始まった。GTX 750のコアは「GM107」だが、今回のGeForce GTX 980とGTX 970に採用されたのは「GM204」という新しいコアになる。これよりMaxwellアーキテクチャーがNVIDIAの製品に本格的に採用が進んでいく。

gtx980a

■最大のポイントは低消費電力なこと
基本性能が旧世代から向上したのは当然ながら、消費電力あたりのパフォーマンスが2倍近くなっており、ハイエンドGPUながらTDPは165Wに押さえられている。さらに今回の製品から投入される第2世代のMaxwellではいくつかの新機能が追加されている。

特に注目すべきなのがゲーム向けの機能で、フレームレート重視のゲームでグラフィック品質を高め、グラフィック品質重視のゲームでフレームレートを高めるための機能が追加された。それが「MFAA」と「DSR」だ。

gtx980b

MFAAは「Multi Frame sampled Anti Aliasing」の略で、複数のフレームを使いアンチエイリアス処理をすることで、従来のMSAAと比べた場合に30%のパフォーマンス向上が実現できる。これにより、フレームレートが向上しつつもグラフィック品質を高品質に保つことへつながるという。

左がDSRなし、右がDSRあり

左がDSRなし、右がDSRあり

DSRは「Dynamic Super Resolution」の略で、グラフィック品質を高める機能だ。

ゲームを画面解像度より高解像度でレンダリングすることで、従来は消えていたような物体が表示できるようになる。例えば、草の先端のように細い物は一部分省略されて表示されていたようなケースで、この機能を使うことでしっかりと表示されるようになる。この機能は今後のドライバーアップデートで利用可能となる。

gtx980d

今後に向けた機能としては3Dバーチャルリアリティのヘッドマウントディスプレイである「Oculus Rift」のようなVR機器で描画の遅延が問題となるため、そうならないよう「Asynchronous Warp」という機能が追加された。
この機能は、通常は動きを入力してから描画していたのを、事前に描画をしておくことで、表示遅延を減らす機能である。

今後、様々なメーカーから新GPUを搭載した製品が登場してくると思われる。グラフィックス性能や機能の向上は、先が見えない世界だ。どこまでリアルタイム描画でリアリティを追及できるのか? 描画性能はどこまで向上していくのか? GPUの性能向上が停止するのは、まだまだ遠い先のことになるだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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