コピーライターの独創性が役に立たない時代

ITmedia ビジネスオンライン / 2017年9月14日 6時0分

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コピーライターの仕事は近いうちになくなる?

 サイバーエージェントは2017年8月、広告クリエイティブの自動生成を研究する専門組織「AIクリエイティブセンター」を立ち上げた。同社が過去に取り扱ったネット広告をAIに分析させ、閲覧結果や閲覧者の属性データなど、いわゆるビッグデータを活用することで効率的な広告制作を支援する。

 検索連動型広告は、検索ワードに関連した広告が画面上段などに表示されるというものだが、表示される説明文(広告文)の内容によって、閲覧者のクリック率は大きく変わってくる。どのような説明文にすればたくさんクリックされるのかについては、経験と勘がモノをいう世界となっており、ここが担当者の腕の見せどころであった。

 だがAIを活用すれば、こうした自然言語の解析は比較的に容易に実現できる。過去の広告において効果的だったと判断される広告タイトルや説明文などを類型化し、最も効果的なテキストをAIに自動生成させることは、それほど難しいことではなくなった。サイバーエージェントのシステムでは、広告を制作する担当者が、必要な条件を指定するだけで自動的にテキストが生成するので、制作過程を大幅に簡略化できるという。

 ネット広告の多くは状況に応じてタイトルや説明文を変更したり、入札単価を調整して表示頻度を変えることができる。同社では、AIを活用したテキストの生成から入稿、分析、状況に応じた差し替えといった一連の作業をパッケージ化して顧客に提供していく。

 今のところAIの活用はテキストの作成部分に限定されるようだが、いずれは業務プロセス全般にAIが導入され、費用対効果をリアルタイムで分析しながら、状況に合わせた広告出稿(差し替え)を人手を介さずに実施できるようになるだろう。

●臨機応変に広告コピーの内容を自動で差し替える

 広告代理店大手の電通も17年5月、AIを使った広告コピー生成システムのベータ版を開発したことを明らかにした。

 同社では以前から広告コピーの内容が実際の広告効果にどう影響するのかについて定性的な分析・評価を行ってきた。ある程度、データの蓄積がある。今回の取り組みは、こうしたデータに自然言語処理の技術を加え、AIを使って大量の広告コピーを自動生成するというものである。

 担当者が広告コピーに盛り込みたいキーワードを複数入力すると、そのキーワードをうまく組み合わせ、最も効果的とAIが判断するコピーが大量に生成されてくる。担当者はその中から、プランニングしている広告に最適なコピーを選び出すか、AIが作ったコピーをヒントに最終的なコピーを考えることになる。

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