スバルよ変われ

ITmedia ビジネスオンライン / 2019年2月18日 6時34分

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スバルが開催したアドベンチャー試乗会

 スバルは2018年の八甲田山越えに続いて、今年は出羽三山の豪雪地帯を横断するアドベンチャー試乗会を開催した。

 スバルにしてみれば「リアルワールドでスバルの『安心と愉しさ』を体感して欲しい」と言う思惑なのだろうが、それはそれとして、昨今のスバルを巡る状況下で、「乗ってみた。良かった。楽しかった」と書いて終われるとも思えない。

 スバルが相次いで不祥事を引き起こす原因は一体何なのか? 読者の方々は書き手がそれにどう対峙するのかを見逃さないだろう。スバルのためにも、スバルの何が問題なのかきちんと書くべきだろうと思う。スバルファンからの反発は強いと思う。筆者が常に正しいなどと思い上がるつもりはない。ただ、日々の取材の中で、あるいはクルマに触れて、感じることは多々ある。なので自分に最も適したやり方で、成すべきことを成そうと思う。一笑に付すのも参考にするのも読み手の自由だ。

●メディアの不誠実

 まずスバル自身が「不適切」と定義するさまざまな問題、完成検査とその周辺の不祥事を全体として見たとき、実は世論の側も相当に乱暴で、責任と影響の軽重をごちゃごちゃにして、印象論で糾弾しているように見える。

 これは特に大手メディアが事実の丁寧な説明よりも、型にはまった分かりやすい説明をすることに起因していると思う。ルールからの逸脱を全て不正として議論するのが本当に意味があるかどうか考えるべきだろう。詳細は過去の記事自動車メーカー「不正」のケース分析を参照にされたい。

 怠惰や意図的な粉飾でユーザーや社会に実害を与えるものと、ルール違反ではあるが実害が発生しない形式犯は区別して、意味なく社会不安を煽らないためにも、その実態をしっかり説明するべきだ。

 それは「黙っててやれ」という意味では決してない。むしろ「もっと詳細に報道せよ」と言っているのだ。影響の軽重と関係なく、ただルールに抵触したことをひとくくりにして簡単に「不正」として件数だけを大々的に報道するやり方は、分かりやすさばかりが優先して、事実に対して誠意がない。

 しかしながら「だから全ては風評で、スバルはイノセントだ」とは言えない。いくつかの事柄について、明らかにスバルの内部に問題がある。17年10月以降、スバルが出した謝罪・報告がらみのリリースが実に12本。

 スバルは幾度となく頭を垂れながら、あるいは社長の辞任という事態にまで至りながら依然としてうみを出し切れないように写るし、一体どうなっているんだと多くの人に思わせる原因になっている。「何でそうなる?」と思うのは外部だけではない。中の人たちもそこに自己批判としての大きな苛立ちを持っているし、人によってはすっかり意気消沈してしまっていると聞く。

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