『ろくでなしBLUES』作者・森田まさのりが50歳を過ぎてから「M-1グランプリ」に挑戦した理由

ITmedia ビジネスオンライン / 2019年11月12日 8時0分

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漫才で相方を組む漫画家の長田悠幸さん(右)と会場を沸かせる森田まさのりさん

 累計発行部数5000万部を超える漫画『ろくでなしBLUES』。1988年から97年にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載され、東京・吉祥寺にある帝拳高校を舞台としたヤンキーたちによる学園モノ漫画で、ジャンプ史に残る名作だ。主人公・前田太尊の不器用ながらも強くて優しいキャラクター、自分の思いに真っすぐに生きる姿は多くの読者の心をつかみ続けている。

 その『ろくでなしBLUES』やテレビドラマや映画化された野球漫画の『ROOKIES』、お笑いを題材にした学園モノ漫画『べしゃり暮らし』の作者である森田まさのりさんが、9月24日に初めて漫画ではない書籍を上梓した。タイトルは『べしゃる漫画家』。写真家のタカハシアキラさんが、森田さんの日常や活動をレンズに収めたことをきっかけに誕生した本で、2人の共著となっている。森田さんが仕事場で鬼気迫る表情で原稿執筆に集中する様子などを収めたタカハシさん撮影の写真をはじめ、森田さんの仕事観や哲学に触れたインタビューが載っている。

 この本の出版イベントが発売に先立つ形で9月21日、東京都新宿区にある「おとなのジャンプ酒場」で開かれた。森田さんの単独インタビューについては記事の前編である『ろくでなしBLUES』作者・森田まさのりが明かす「人を笑わせる仕事哲学」でお伝えした通りだ。

 加えてこの出版イベントでは、森田さんとタカハシさんのほか、本の構成や原稿を担当したライターの唐澤和也さんの3人が対談し、本の内容に触れながら近年の森田さんのお笑いでの活躍振りや、『ろくでなしBLUES』にまつわる秘話などを語った。

 一体どんな秘話が話されたか。森田さんは近年漫画家としてどんな活躍をして、なぜ漫才コンクールの「M-1グランプリ」に出場したのか。2回に分けて余すところなくお届けする。

唐澤: 今日はよろしくお願いします。書籍発売前のリリースに森田さん自身が「何で作ることになったんでしたっけ(笑)?」と書かれていたかと思います。これについて改めて語っていただくとすると、なぜこの本を作ることになったんですか~?

森田: 僕はもともとしゃべるのがものすごい苦手なんです。だからこんなふうになるとは思っていなかったんですけど、去年漫才コンクールの「M-1グランプリ」に出たんですね。 

 それで僕のM-1のネタが、「何で(漫画家の自分がM-1に出場しているのに)誰も密着してくれないの」っていうネタだったんですけど、実はタカハシさんが密着してくれていたんですね。1回戦から密着していたわけではなかったんですけど、タカハシさんがたまたま応援に来てくれていて、終わってから僕の写真を撮るようになって、そのあとから……。

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