東急電鉄が「サブスクパス」を導入、狙いは?

ITmedia ビジネスオンライン / 2020年1月24日 7時52分

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東急線や東急バス、乗り放題

 さまざまな分野で、「サブスクリプション」(以下、サブスク)のサービスが導入されている。PCのオフィスソフトでは、マイクロソフトの「Office 365」というサービスでWordやExcelなどがいつも最新のバージョンで利用することができ、クリエイティブ業界ではデファクトスタンダードの「Adobe Creative Cloud」で、高額なソフトを月額単位で使用できる。

 ソフトウェアの世界だけではない。焼肉チェーン「牛角」(運営:レインズインターナショナル)の一部店舗でサブスクを開始したものの、人気が殺到して申込みを終了したほどだ。ブランド品のサブスクも人気があり、多くのメディアが取り上げている。

 そんな中、鉄道もサブスクに参入する。参入したのは、鉄道だけではなく、沿線開発や関連事業にも力を入れている、あのグループだ。

●沿線丸抱えの会社だからできるサービス

 東急電鉄は先日、東急線全線や東急バス全線の乗り放題を基本とした「東急線・東急バス サブスクパス」の実証実験を開始すると発表した。このパスでは、1カ月単位で東急線全線・東急バス全線の乗り放題乗車券を基本とし、映画館チェーン「109シネマズ」の映画見放題パスや、東急駅構内の「しぶそば」の定額パス、専用電動自転車&駐輪場の貸与サービスのいずれかを追加し、東急が運営するオンラインサイト「SALUS ONLINE MARKET」で販売するというものである。

 1月に受付を始めたものは、3月1日から1カ月間使用できる。価格は、電車・バスと映画、そばのセットで3万3500円(すべて税込、1日当たりおよそ1120円)、電車・バスと映画のセットで3万円(1日当たりおよそ1000円)、電車・バスとしぶそばのセットで2万3500円(1日当たりおよそ790円)となっている。

 なお、そばは「かけそば」もしくは「もりそば」となっており、うどんも選択できるものの、かき揚げなどのトッピングはその場で支払うことになっている。

●どんな人が使うべきか

 東急グループは「選ばれる沿線」の代表格ともいえる存在で、沿線に自社関連企業のサービスを充実させていることで知られている。もちろん、サブスクにはなじまない百貨店やスーパーなどのサービスがあるものの、映画館やそば店、電動自転車は人によってはひんぱんに使用するサービスであり、サブスクにする意味がある。

 利用できる「109シネマズ」は、沿線の二子玉川駅、南町田グランベリーパーク駅、横浜駅の近くにある。このほかに、港北、川崎の映画館でも楽しむことができる。当日チケットのみ入手可能で、3D以上の作品は追加料金となるものの、2D作品の大人料金1900円を考えると、週に1~2回映画を見る人にとってはありがたいサービスとなるのではないか。

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