コロナで吹き飛んだ経済効果400億円 オンライン開催に踏み切った「さっぽろオータムフェスト」の勝算――「Amazonと同じにはしない」

ITmedia ビジネスオンライン / 2020年10月18日 16時42分

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来場者236.4万人、経済効果400億円とも試算される札幌市の「さっぽろオータムフェスト」の昨年度の様子

 来場者236.4万人、経済効果400億円とも試算される札幌市のイベント「さっぽろオータムフェスト」。首都圏での認知度99%を誇る札幌最大のイベント「さっぽろ雪まつり」の経済効果は494億円と言われているので、今年13回目になる「さっぽろオータムフェスト」は北海道内にとどまらず、全国でも存在感を増しつつある「食の祭典」だ。

 だが――。新型コロナウイルスの影響によって毎年9月に札幌・大通公園で開かれるオータムフェストもリアルでの実施は中止を余儀なくされた。今年は初のオンラインイベントとして9月30日から10月31日まで開催されている。

 道内各地の旬の食材やご当地グルメを取り揃えることによって、各地域の「食」のアンテナショップの役割を果たしているこのイベントが、コロナ禍でどのように変わったのか。オンラインでの開催になれば、Amazonや楽天といった一般的なECサイトとの差別化が必要になってくるが、いかなる戦略を取るのか。イベント開催に携わったキーマンたちに聞いた。

●雪まつりにも負けない!? 知られざる一大イベント

 さっぽろオータムフェストは、札幌・大通公園をエリア毎に区切って開かれる。1丁目会場はドイツ・ミュンヘンで開催される世界最大のビールの祭典「オクトーバーフェスト」、5丁目会場は「ラーメンと北海道ご当地グルメ」、7丁目会場は「北海道のお酒」、8丁目会場は「各自治体による道内各地の特産品ショーケース」などそれぞれのエリアが特色を持ったコンセプトで出展している。

 このイベントに参加する北海道の自治体は延べ100市町村と、札幌で行われる日本最大の北海道物産展と言っても差し支えない規模だ。また、観光客以上に札幌市民の参加率が高いのが特徴でもある。2017年のオータムフェストの参加者の割合をみると44.4%が札幌市民、その他の道民が22.0%、14.1%が道外客となっている。ちなみに外国人客は19.5%。コロナによってインバウンドはほぼ消し飛んだので経済的な損失も少なくない。

 「さっぽろ雪まつり」が首都圏で認知度99%を誇っている一方、さっぽろオータムフェストの認知度は約20%だ。道外ではなじみのないイベントでもある。だが、昨年のイベント来場者は236.4万人で、札幌市が公表している『さっぽろオータムフェスト経済効果調査(平成29年12月)』によると、さっぽろオータムフェストのイベント来場者による札幌市内経済への生産波及効果は約621億円にもなる。

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