富士そば、筋トレ好き層に向けた「筋肉もりもりそば」発売 その理由は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2020年10月29日 13時33分

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筋肉好き層に向けた新商品発売

 立ちそば店「名代 富士そば」(東京都渋谷区)は10月29日、筋トレサポートメニュー「筋肉もりもりそば」(税込680円)を11月6日に発売すると発表した。リモートワークの普及で富士そばがターゲットとするビジネス層の利用が減る中、新しい客層の獲得を急ぐ。

 富士そばといえば、首都圏の駅チカを中心に約130店を出店する、24時間営業のそば店だ。利用客の約7割を男性ビジネスマンが占めるという。「駅チカの好立地で24時間営業」という出店戦略で店舗数を増やした結果、国内店舗の売り上げは2018年に105億円、19年には107億円と着実に成長を続けている。

 しかし、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛や、企業のテレワーク導入などで、メインターゲットとしていたビジネスマンが駅前から激減。3月の売り上げは前年の8割。4、5月は4割と厳しい状況が続いた。

 その一方で新しい需要が生まれたという。それが1人で来店する女性客だ。同社は、これまでグループで食事をしていた層が、1人でサッと食べられるそば屋に来店するようになったと分析する。

 そこで富士そばは、新しいターゲットを狙った商品開発を進めた。着目したのが、コロナ禍で増えた「筋トレ好き層」だ。

●そばに含まれる物質に着目

 森永製菓の調べによると、コロナ禍で自宅での筋トレ頻度が「増えた」と答えた人が全体で83.3%。男女別に見ると、40代男性(93.8%)、20代女性(94.5%)、30代女性(94.2%)は9割以上が「増加した」と回答した。一方、コロナ禍で筋力が「低下したと思う」と答えた人は全体で56.6%。特に50代女性は72.7%が「低下した」と答えた。

 富士そばは、筋トレを始めた人が増加したことと、筋肉量の増加にはタンパク質と共に「抗酸化物質」もあわせて摂る必要があることに着目。その中でもそばに含まれる「ルチン」が推奨されていたことから、「筋トレをサポート」する商品の開発を進めた。

 メニュー開発は、アスリートフードマイスターの今野善久氏に依頼。トッピングにはタンパク質が豊富で低脂質な「ヤゲン軟骨の素揚げ」を約100グラム使用した。筋トレ後の酸化ストレスを軽減するための「抗酸化作用のある栄養素」を含む食材として、そばに加えてほうれん草、大根おろし、すりごまをプラス。そして、栄養素の働きを損なわないよう、あえて「ぬるい温度」で提供するという。

 料金の680円は富士そばにしては高めの設定だ。富士そばの平均客単価は約480円。同社は、特定の層からニーズがあると踏む。まずは「筋トレ愛好家が多いであろうと推測した」(広報担当者)渋谷明治通り店と池袋東口店で販売する。販売状況が良ければ、21年の春から夏にかけての全国展開も検討しているという。

 「筋肉もりもりそば」は筋トレ好き層にどこまで響くだろうか。

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