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ホテル1室のアメニティー、清掃費用は一体いくら?  ホテルの気になる“原価”あれこれ

ITmedia ビジネスオンライン / 2021年9月17日 6時5分

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ホテルの気になる“原価”あれこれ

 コロナ禍で需要が激減しているとはいえ、旅をする者にとってやはりホテルは身近な存在だ。ネットなどで目にするホテルの料金は、基本的に需給に応じ変動している。インバウンドが活況を呈していたころならば、シンプルなビジネスホテルでも1万円以上という表示も珍しくなかった。

 需給に応じて収益の最大化を図るのはビジネスとして当然であり、乱高下する料金とはいえ“まぁそんなもんだろう”と受忍してきた人も多いのではないか。

 そんなホテルの料金変動が、コロナ禍で低水準に推移していることは周知の事実だ(一部例外を除いて)。供給過多になれば、他のホテルよりも料金を下げて予約の流入を図ろうとするのは当たり前とも思えるが、中には極端な例も散見される。

 需要が逼迫していた頃は1万円ほどしていた都市部のあるビジネスホテルが、2500円のプランを出していたのを見たときは“隔世の感”すら覚えてしまった。

 そんな低価格の設定を多く見かけるようになって、ふと考えてしまうのが“ホテルの原価”だ。原価といっても不動産価格といった億単位の話でなく“ホテルが1泊1室提供するためにかかる費用はいくらか”という意味での話だ。本稿ではこれらを「ホテルの原価」とする。背に腹は代えられないとはいえ、こんな安い料金でホテルはやっていけるのか? というのも単純な疑問だ。

 原価と聞いてまず思い浮かぶものはアメニティー類だろうか。ビジネスホテルであれば歯ブラシにカミソリだけといったシンプルなケースは多いが、高級ホテルともなれば多種多様。ミニボトルに詰められた高級ブランドのシャンプーやコンディショナーといったものから、化粧品類までそろうことも。

 アメニティーばかりではない。交換するシーツやピローケース、タオルのコストはもとより、清掃スタッフの人件費も気になるところだ。

●原価が気になりだした出来事

 一方で、ホテルはイメージが重要なビジネスであり、非日常感の演出は大切。ゆえに対ゲストという視座において“原価”というワードは相いれず、「それは裏方の話」ということになる。筆者自身もホテル評論家としてホテルと非日常時間の親和性に一貫して着目してきただけに、これまで“原価”に注目することはなかった。そうした中で、コロナ禍になって間もない頃、ホテルの原価が気になりだした出来事があった。

 全国チェーンとして知られる宿泊特化タイプ中心の某ホテルブランドが、“1泊3000円”という激安プランを大々的に打ち出した。そのブランドでは、従前から閑散期にはそれに近い価格設定も見られたものの、繁忙日には極端な高レートになることでも知られていただけに、“あのホテルが3000円!?”と大きな話題になった。

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