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「9時~17時勤務を嫌がる米国人女性」に喝! サラリーマンが患う“症候群”とは

ITmedia ビジネスオンライン / 2023年11月21日 11時22分

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9時から17時まで働くことが苦痛! そんな声に対して

 「9時~17時勤務で、帰宅は18時15分。何が不満なんだ!!」

 「『何くっそ甘ったれたこと言ってんだ』と思う自分は社畜なのか? 定時退社できるなんて最高じゃないか」

 「そりゃあ自由に時間が使えた学生から社会人になったんだし、ギャップに苦しむのは非常に理解できるが、誰もが通ってきた道だよね」

 世の中の厳しさを知らない新社会人に対して、「喝」を入れる声があふれかえっている。

 きっかけは、米国にいるブリエール・アセロという若い女性がTikTokで、大学卒業後に就職した会社について「9時から17時まで働くという設定はおかしい」と訴えて世界中でバズったことだ。

 アセロさんは、通勤時間も1時間半と長いことに加えて、9時から17時まで働くと疲労困憊(こんぱい)で、友達をつくる余裕がなく、デートの時間も確保できないことも、とてもストレスがたまっているという。

 これを受けて、先ほどのような声がネットやSNSで盛り上がっていたわけだが、それらを眺めていて「苦労自慢」をする人が多いことに驚いた。

 「9時から17時まで働くのはヘン」というアセロさんの主張に、世の中の厳しさを分かっていないとバッサリと切り捨てて、自分がこれまでいかに長時間労働を強いられ、過酷な環境で働いてきたことを引き合いにだしながら、「すぐに慣れる」「そんなに辛いのなら転職したら」「職場の近くに引っ越したらどうか」などとアドバイスする人までいる。

 遠い異国の地で、労働文化も大きく異なる米国社会の若い女性が「9時から17時まで働くのが嫌」だと言っているのに、どうにかして日本の「社畜ルール」に従わせようと必死な人がかなりいるのだ。

●日本人の「悪いクセ」

 個人的には、ここにネットやSNSでよく語られる日本人の「悪いクセ」があるのではないかと感じている。それは「自分が苦労してきたんだから他人にも同じ苦労をさせたい症候群」だ。

 読んで字の如(ごと)しで、会社や家庭、さらには町内会やPTA、部活動など日本社会のあらゆる組織の中にある「病」である。明らかに無駄で効率の悪いことや、理不尽なしきたりなどを金輪際やめようとすると、どこからともなく「これまでみんなやってきたことだから」というワケの分からない理屈でねじ伏せる力学が働く。ビジネス系の情報サイトやコンサルタントなどのブログで定期的に盛り上がるテーマなので、ビジネスパーソンならば一度は耳にしたことがあるはずだ。人によっては「自分のした苦労は、部下にもさせたい病」などと呼んでいる。

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