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新卒2年目でMVP 楽天エース社員の「売上、営業とのコネも少なかった」中での奮闘記

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月24日 9時0分

 エンジニアチームには外国籍のメンバーも多数在籍している。兼村さんの英語力によって事業部内でのスムーズな連携が実現したようだ。

 結果、兼村さんたちが考案したO2Oの広告ソリューションを含めた外部広告売上額は、2019年度に前年比200%超えを達成した。楽天グループは、楽天市場がスーパーポイントスクリーンに広告を掲出するといった相互送客施策を展開することもあるが、今回の売り上げは楽天グループ外のクライアントからの広告出稿が対象。外部クライアント売り上げのみで前年比を大きく上回った成果が評価され、兼村さんは2019年の楽天賞MVPを獲得する。

【訂正:2024年9月3日午後4時27分 初出で「O2Oの広告ソリューションによる売り上げ」と記載しておりましたが、「O2Oの広告ソリューションを含めた外部広告売上額」に訂正いたします。】

 楽天賞は月に1度、会社に貢献した社員を表彰する報奨制度である。楽天グループが事業を通じて実現しようとしている価値観や成功コンセプトである「楽天主義」を体現したチームや個人に贈られる。兼村さんは、この受賞が大きな成功体験になったと話す。

 「クライアントの課題を踏まえ、これまでにないものをつくり、実行する。このベーシックな成功体験を入社間もない時期に経験できたこと、そしてこの時の学びが今の仕事にも生かされています」

●今もこれからも、とことんクライアントに向き合い続ける

 楽天のさまざまなアセットを使い、広告を運用することに興味があった兼村さんは、ジョブローテーションの一環として、2020年7月に広告営業へと異動した。

 そして、2023年1月からは楽天市場を軸としたプラットフォームで活動する「アカウントイノベーションオフィス」に所属している。同部署はナショナルクライアントの販売促進に向けて、楽天市場における販売支援といった店舗コンサルティング、楽天市場におけるブランド認知や告知などを担う。兼村さんはこの部署で、家電業界を中心に担当する。

 入社から約6年が経過し、着実に営業としてのキャリアを重ねているが、「EC店舗のコンサルとしてはまだ1年半ほどなので、さまざまなことを吸収し、お客さまへの提案に生かしていきたい」と兼村さんは意欲を見せる。

 「わたしの強みはデータを軸とした提案ができることです。これまで関わってきたサービスのさまざまなデータを分析してきた経験が基になっています。店舗コンサルとして、クライアントへの提案はもちろん、売り上げに苦戦している店舗や新たな施策を試みたい店舗に対しても向き合い、引き続き解決に貢献できればと思います」

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