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出張に「行かなきゃよかった」 若手は行ってから否定派になる

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月24日 7時45分

出張に「行かなきゃよかった」 若手は行ってから否定派になる

若年層は出張について、どう思っているのか

 出張は対面による業務遂行の円滑化といった直接的な成果だけでなく、新たなビジネス機会の創出や個人の成長機会といった副次的な効果も期待できる。一方で、価値観の多様化やコロナ禍を経て、オンライン会議でも事足りると考えるビジネスパーソンも多い。

 そのような中、若年層は出張に対してどのような意識を持っているのか。パーソル総合研究所(東京都港区)が調査を実施した。

●出張の前後で意識に変化

 調査前の3カ月以内に国内出張を経験した会社員のうち、出張前に「出張を前向きにとらえている」割合は合わせて75.8%に上った。一方で、同割合は出張後には50.4%に低下。また、出張前後のいずれのタイミングにおいても、出張を肯定的にとらえる若年層は少ない傾向となった。さらに、出張後の意識変化(肯定意識の落差)は、若年層ほど大きくなる傾向が見られた。

 出張に行きたいと思わない理由として最も多かったのは「長距離の移動が面倒くさい」(21.4%)。以降は「移動時間が無駄だと思う」(15.8%)が続いた。また、「同行者がいると気疲れする」「慣れない場所でのストレスは避けたい」といった理由は、若年層ほど高い傾向が見られた。

 出張の効用・メリットについて、最も多い回答は「その場の雰囲気を肌で感じられる」で77.0%。次いで「相手とコミュニケーションが取りやすい」(76.2%)、「相手との信頼関係を築ける」(74.6%)と続いた。

 出張の機能と企業・個人の出張メリットについて、関係を分析した。その結果、企業・個人双方のメリットに「新たな気付きを得る機能」「仕事への態度を前向きに変容する機能」「偶発的にビジネスを拡大させる機能」との関係が見られた。

 出張移動中の過ごし方については「特に何もしていない(寝ていた)」が最も多く、そのタイミングについては「行き」は28.1%、「帰り」は39.9%に上った。一方で「行き」の移動では「スマホやノートPCで仕事をしていた」とする割合も多く、22.7%だった。

 出張業務外の過ごし方については、「出張業務の関係者(社内)との懇親」が28.5%で最も多く、次いで「特に何も行っていない」(26.5%)と続いた。

 出張中の業務時間外の過ごし方を「巣ごもり」「懇親のみ」「娯楽のみ」「懇親&娯楽」の4群に分類し、「新たな気づき」「前向きな態度変容」「偶発的なビジネス拡大」の出張機能の度合いを比較した。いずれの出張機能も、「巣篭り」群で最も低く、「懇親&娯楽」群で最も高い傾向となった。

 調査は4月3~5日、7月23~25日に実施。直近3カ月以内に出張をした20~63歳の正社員を対象とした。有効回答数は4月調査で1834件、7月調査で1316件。

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