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そのDXツール、本当にいります? “情弱” 経営者にならないためのコツとは

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月25日 11時15分

 ChatGPTも、課金して最高峰のものを使わずとも、個人の壁打ち程度だったら無料のバージョンでも事足りると思います。もちろん、AIの提供側になったら一番いいのをそろえる必要はあります。しかし、有料版の最新のChatGPTでないと困る人は恐らくそう多くないでしょう。

 基本に立ち返ると言いますか、エクセルを使いこなせて、パワーポイントもできて、Googleの機能を使いこなせる人材って、それだけですごく貴重だと思います。企業は下手なDXツールを導入するより、こういった人材を育てていくことを考えたほうがいいのではないでしょうか。

――とはいえ経営者は生産性向上を考えていかなければなりません。どのようにDXツールの導入を考えていくべきですか。

 経営者の95%は中小企業の人です。特にこうした企業にとって、やみくもにツールを導入することはプラスに働かないと思います。自社に営業に来る人の話は、まず疑う姿勢が大切です。「皆あなたのお金をむしり取りに来ている」ぐらいの感覚で見ないと、売り上げが伸びたとしても利益率が下がるようなことになりかねません。

――どうすれば営業トークなどに対する情報リテラシーを高めていけるのでしょうか。

 耳障りのいいことには大抵、問題があります。何事も疑う姿勢は大事ですね。少なくとも営業トークをうのみにするようではダメです。例えば売り上げを分析するといっても、やっていることは昔も今も大して変わりません。為替の影響も受けるような大きな企業でもない限り、経営分析に必要なパラメータは3つか4つぐらいではないですか? それくらいであればエクセルでも分析できるわけです。それだったら、エクセル経営じゃないですけど、エクセルができる人材に任せたほうが、よほどコストもかかりません。

 あとは、目的と手段を履き違えてはダメですね。例えばデータ分析にしても、マーケティングや宣伝、人件費など、何か自社の課題意識が明確で、この課題解決のためにデータ分析をする形であれば、得られるものはあると思います。しかしこの意識が希薄だと、冒頭に話したお茶とおにぎりの例のようになりかねません。ただやみくもにデータ分析したところで何も出てきませんから、どういった課題があるのか、その課題解決に向けて何が必要なのか。この意識を持つことが大切です。

(河嶌太郎、アイティメディア今野大一)

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