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LINE WORKSが営業DX支援へ 社長が明かす「顧客とLINEでつながる」新戦略

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月23日 9時55分

LINE WORKSが営業DX支援へ 社長が明かす「顧客とLINEでつながる」新戦略

LINE WORKS島岡岳史社長

 LINE WORKSが企業のセールス活動支援を始めた。国内に9700万人いるLINEユーザーに対し、顧客企業が外部トーク連携やAPI連携することによって、顧客体験(CX)の向上や営業体験(EX)の向上を狙う。

 一部の飲食店では既に、LINE上でのセルフ注文システムの活用が進んでいる。こうしたユーザーとのつながりを、LINE WORKS導入企業のCRM(営業支援システム)と連携を実現させるのが狙いだ。これにより、より効率的なユーザーへの情報伝達を目指す。

 LINE WORKSは「Sales」と「Technology」を掛け合わせた造語「Sales Tech(セールステック)」事業を、2025年中に本格稼働させる方針を打ち出している。顧客企業の営業DXを推し進めていく構えだ。9月11日に同社が開いた「LINE WORKSのSales Tech事業説明会」では、その新戦略や今後拡大していく事業領域を明らかにした。

 説明会では、6月に就任した島岡岳史社長が登壇。LINE WORKSの強みについてこう述べた。

 「B2B向けのLINEであるLINE WORKSは、LINEに非常に近いUIを持っているため、ITやデジタルリテラシーが高くない方でも簡単に使える特徴があります。その特徴を生かして、アルバイトや派遣社員など、顧客企業の現場で使われるケースが非常に多い傾向があります」

●セールステックに注力 理由は?

 企業向けのチャットツールは数多く出回っているものの、従業員が独自のUIに慣れるのに時間がかかってしまうケースも少なくない。その点LINEのUIを踏襲したLINE WORKSには、従業員が働き始めた途端に使える強みがあるという。LINE WORKSは創業9年で、約500万人のユーザーを有している。

 既にLINE WORKSではチャット機能に限らず、スケジュール機能やメール機能、掲示板機能など、LINEにはないさまざまな機能を搭載している。こうした機能の強化に加え、今後AIベースの新規アプリケーションの実装を進めていくという。

 「2023年にLINE WORKSが、LINEヤフーのAI事業を統合しました。この動きを踏まえ、LINE WORKSでもAI機能を追加して拡張していきたいと思います」(島岡社長)

 AI活用に加えて、LINE WORKSが推し進める事業拡大領域がセールステックだ。島岡社長がこう続ける。

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