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「ラミちゃん」が野球監督に復帰 6億人市場・中南米で「新たな挑戦」のワケ

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月23日 9時53分

 「カリビアンシリーズの連盟側から、当社が日本での放映権を与えられました。日本で放映してもらえるように、テレビ局やインターネットメディアと交渉していきたいと思っています。加えて私自身もYouTubeチャンネルを持っていますし、コーチとして招へいしたいと考えている人もYouTubeチャンネルを持っています。そういった方々と告知活動をし、2月開幕までに認知度を上げていきたいです」

●戦力外通告の受け皿に データを駆使したチーム作り

 当然DeNAの監督時代とは、チーム編成は異なる。どんなチーム作りをしたいかと聞くと「独立リーグ、元NPBに所属する選手を中心に組み立てる」と話す。

 「選手のみなさんは、野球に対しては今でも非常に高いモチベーションを保っています。カリビアンシリーズにはMLBのスカウトも来ますから、出場すればMLBに行けるチャンスもあるかもしれません。素晴らしいセカンドチャンスを得る機会になると感じています」 ラミレス氏は、現状の日本の野球ビジネスに強い問題意識を持っていて「NPBが全12チームというのは少ないと思います」と話す。現在1チームあたりの支配下登録は70人が上限だ。毎年、ドラフトなどで7~10人ぐらい新しい選手を獲得すると、その分の選手を放出することになる。

 「戦力外を通告された選手たちは独立リーグに行ったりするわけですが、それは『野球選手としてダメだから』かというと、必ずしもそうではありません。NPBのシステム上、こういう状況になってしまった人も少なくないのです。決して悪い選手たちばかりではないので、キャリアを考えた場合、日本以外で活躍の機会を得られれば、またチームに貢献できるのです。当社のカリビアンシリーズ参加を通して、こうした選手たちの受け皿を作り、日本野球の発展に貢献したいと考えています」

 とはいえ大会は日本のシーズンオフ中に開催される。その中で選手のモチベーションやコンディションを上げるのは、監督としてかなりハードルの高いミッションだ。DeNAの監督時代、選手のパフォーマンスを引き出す上で重要視していたのは、選手のデータ分析だったと話す。「プロ野球チームだったので、膨大なデータをよく見て、統計学的な見地から選手を客観的に分析していました。いろいろな戦略を立てて、打線のラインアップを組んでいました」と語る。

 だが今回は選手が独立リーグや元NPBの選手ということで、保持するデータは多くなく、しかも短期決戦となってしまう。監督として、どのようにチームを作っていくかが重要だ。

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