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AIを活用したセキュリティは何を変えるのか? 「知的なデータインフラ」構想に迫る

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月29日 19時38分

 このような顧客の課題を解決するために、同社が新たに掲げているコンセプトが「インテリジェントなデータインフラストラクチャ」(Intelligent Data Infrastructure、知的なデータインフラ)だ。「Intelligent Data Infrastructure」は、顧客の課題を解決することを主目的としていて、これにより顧客のDXとAI導入を加速させ、ITインフラへの変革を支援する考え方だ。そのためIntelligent Data Infrastructureはネットアップ1社が推進するものではなく、400社以上の国内パートナー企業と、5000人を超えるネットアップの技術者のコミュニティーと共に推し進めていくという。

 「このコンセプトを実現するために、3つの施策を考えています。1つ目は新製品の国内市場への投入。2つ目はIntelligent Data Infrastructureを理解してもらうための施策です。3つ目はパートナー戦略です。Intelligent Data Infrastructureを実現するために、今年30以上の新製品をリリースしました。当社の歴史でもこれほど多くの製品を一度にリリースした例はありません」(中島社長)

 この30以上の新製品に共通して強化したのが、ストレージの信頼性の向上だ。特にランサムウェア攻撃の検出と復旧を実現している。パブリッククラウド上に生成AIを実装させやすい環境も提供。企業のコストを最適化したクラウドストレージサービスも提供しているという。

●AIストレージに求める3つの需要

 知的なデータインフラを実現していく上で、具体的にどんな技術を開発していくのか。同社チーフ テクノロジー エバンジェリストの神原豊彦さんが説明する。

 「3月に当社が世界各国で実施したアンケートで、ストレージやデータ管理のベンダーの選定に何を重視しているのか調べました。それによると、最も多かったのが『あらゆる環境でデータが柔軟に利用できること』でした。次点が『セキュリティ』『性能の向上』『運用の自動化』の3つでした」

 セキュリティなどのデータ管理機能がきちんと備わっていて、それが運用の現場できちんと使えるレベルにまで昇華されていること。さらに管理結果を十分に可視化できることが、「データの柔軟性」に次ぐ顧客のニーズだという。データがストレージにただあるだけではなく、そのデータがさまざまなアプリケーションで利用できることが重要なのだ。

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