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なぜ、「パン屋さん」みたいなセブンが増えているのか できたてのカレーパン、ドーナツ、メロンパンを強化する背景

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月23日 6時15分

なぜ、「パン屋さん」みたいなセブンが増えているのか できたてのカレーパン、ドーナツ、メロンパンを強化する背景

どんなパンを販売しているのか

 セブン-イレブンが、店内調理のパンやドーナツの販売を強化している。

 9月3日、「お店で揚げたドーナツ メープル」(140円)と「お店で揚げたドーナツ カスタード」「お店で揚げたドーナツ チョコ」(各160円)を、東京都、千葉県、埼玉県の一部店舗で発売した。

 セブン-イレブン・ジャパンの青山誠一氏(商品戦略本部長)は、「発売2週間で約240万個を販売し、非常に好調だ」と胸を張る。現在の取り扱い店舗数は約5000店だが、今後は神奈川県、群馬県、栃木県、福島県、茨城県、沖縄県、東海圏と販売エリアを拡大。11月には約1万1300店で販売する予定だ。

 セブンは2014年に「カウンターで販売するドーナツ」を発売したが、2017年に終売している。現在、第5次ドーナツブームが起きているとされているが、同社は「レジ横ドーナツで本格的なリベンジを果たす」と意気込む。

 ドーナツの販売店舗数を急激に増やせるのはなぜか。背景には、セブンが2022年に発売した「お店で揚げたカレーパン」がある。工場のパン生地製造設備や急速冷凍設備などをドーナツにも活用しているという。お店で揚げたカレーパンは、2023年の累計販売数が約7600万個を記録しており、「最も販売されている揚げたてカレーパンブランド」としてギネス世界記録に認定されている。

●焼成マシンで焼き上げて提供

 カレーパン、ドーナツに続いてセブンが注力しているのが「セブンカフェ ベーカリー」だ。メロンパンやクロワッサンを利用客から注文を受けた後に焼成マシンで焼き上げて提供する。現在、全国の約1000店舗で展開しているサービスだが、2025年3月には約3000店にまで拡大する予定だ。

 取り扱うのは、「お店で焼いたふんわりメロンパン」(160円)、「お店で焼いたサクサククロワッサン」「お店で焼いたチョコクロワッサン」(各190円)、「お店で焼いたチョコクッキー」(200円)、「お店で焼いたバター香るフィナンシェ」(150円)。同社は「焼きたてによりおいしさが引き立つアイテムを厳選した」としている。

 セブンは現在「できたてのワクワク感や特別感を感じられるカウンター商品」の展開を進めている。店内の専用マシンでつくる「セブンカフェ スムージー」の導入を進めているのにもそうした背景がある。

 リアル店舗の価値を高めるため、まるで「パン屋さん」のような商品を強化しているセブンの戦略は消費者の支持を得られるか。

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