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「コストコ愛」アジア人が強いのは、なぜ? “熱狂”を生む仕組み

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月27日 6時10分

「コストコ愛」アジア人が強いのは、なぜ? “熱狂”を生む仕組み

なぜコストコは人気なのか

 日本で大人気の会員制の大型スーパー、コストコ。テレビや雑誌などで特集が組まれることも珍しくなく、注目されている店だ。

 2024年7月、全米小売業協会は世界の「2024年小売企業トップ100リスト」というランキングを公開した。これによると、1位はウォルマート、2位はアマゾン、3位はコストコと続く。

 日本ではすでに全国で35店舗を展開している。特に最近になって、日本で新規開店が続いている。

 2024年8月には沖縄県南城市に沖縄で初の店舗がオープンし、さらに同月、滋賀県東近江市にも新店舗を開店。また11月には、福岡県小郡市に「コストコ小郡倉庫店」がオープンする予定だ。沖縄の店舗では、あまりの混雑ぶりに周辺地域で苦情が出ていると報じられたほど注目されている。

 最近、そんなコストコを取り上げた米国のコメディアンの動画が英語圏で話題になっている。というのも、なぜかアジア系は他の人種に比べて“コストコ愛”が強いというのである。そこで今回は、その説が本当なのか考察してみたい。

●なぜアジア系はコストコ愛が強いのか

 まずその説は、数字が証明している。米国人全体で見ると、2023年にコストコで一度でも買い物をしたことがある世帯の割合は、実に45%にも達する。そして一度の買い物で使う金額は平均で100ドル(約1万4000円)だったという。

 それを踏まえた上で、米国の小売業界を専門とする市場調査会社ニューメレーターによれば、2023年時点で米国の人口でアジア系が占める割合は7%ほどに過ぎないが、コストコ会員の10%がアジア系であることが分かっている。

 アジア系の消費者がコストコを選ぶ背景として、世帯人数が一般的な米国人家庭よりも多いことが挙げられる。そのため、まとめ買い需要に応える商品が充実しているコストコが選ばれるというわけだ。

 米マーケティング大手ニールセンIQは、コストコに集まるアジア系について「アジア系米国人の人口増加率の高さは、彼らが今後さらに大きな市場の変化を生み出すことになるという見方を裏付けている」と分析した。今後、コストコに集まるアジア系の数がさらに増えそうだ。

 米NBCニュースは「アジア系米国人がコストコで買い物をする割合は、一般消費者の約2倍である」という見出しで記事を掲載。コストコがいかにアジア系に愛されているのかを報じている。

 YouTubeの登録者が210万人を超えているユーチューバーでアジア系米国人のファン・ブラザーズも、アジア系のコストコ愛について分析。次のような理由を挙げている。

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