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東京藝大・箭内道彦教授に聞く 生成AI時代、広告クリエーターはどう受け止める?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月14日 10時37分

 生成AIも同様です。今ではAIがチャンスを奪っているという見方もあります。AIをうまく乗りこなすことで、作業の時間が短く済み、身体を休めることができたり、家族と過ごす時間が増えたりすることは素晴らしいことだと思います。

――生成AIをクリエイティブ業務で使うことによって、クリエイターとしての尊厳に関わってくるような部分はないのでしょうか。

 広告代理店のコピーライティングにしても、もともと人間が生成AI的にやっていた部分はあるんですよ。昔のコピー年鑑を見て、商品名だけ入れ替えてコピーを書くことは当たり前でした。CMも同様で、商品だけ変えて多少のアレンジとともに成立させるようなCMは、自覚的にも無自覚的にも多くのプランナーがやってきたことなのだと思います。

 どこかで見たことがあるものと、どこかで見たことがあるものをミックスして、新しい企画を作りましたみたいな作業は、生成AI以前からずっと人間がやってきました。それがこれからは、そういう罪な部分をAIに担わせるようになるのではないかと思います。そう考えると、生成AIの出力物を見ていると、AIのように仕事をしてきた自分たちが反省すべきタイミングでもあると思いますね。

(河嶌太郎、アイティメディア今野大一)

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