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実はセキュリティと親和性がある? 最近注目される「FinOps」という考え方

ITmedia エンタープライズ / 2024年9月24日 7時15分

 これもセキュリティとは無関係ですが、先日開催されたゲーム開発者会議「CEDEC 2024」で「スマホゲームマーケの『ウソ』」を紹介するセッションレポートが大変興味深いものでした。

 これは、ゲームマーケティングの担当者が陥りがちな状況に問題を提起をするとともに、「開発や企画チームの担当者に、マーケティングに興味を持つことを推奨する」という内容でした。「いくら正しいことを言っても経営層や開発チーム、プロデューサーは分かってくれない」というのは、どこかで聞いた話にとても似ています。

 最近、セキュリティの世界でも「経営者視点を持て」「現場を見ろ」といった発言をよく聞くようになりました。エンジニアも同様のことをいつも言われていると思いますが、そういった「広い視点を持つこと」や「相手の立場で理解できる言葉を使え」というのは、決してこちらの世界だけの現象ではないのだと理解できました。自分の専門分野を深掘りするだけでなく、広く見識を持ち、一見無関係なメンバーとも正しいコミュニケーションが取れるよう努めることが、今後は重要になっていくのかもしれません。

 その意味では、今回のFinOpsという考え方は、入口としては正しいように思えます。確実に共通言語になりえる「コスト」という面に目を向け、経営層とも会話をすることは、セキュリティ担当者だけでなく、多くの職責で役に立つ考え方だと思います。そしてセキュリティ担当者ならば、この考え方に新たな視点を加えられるはずです。

 今回紹介した内容は第一歩のさらに手前かもしれません。日本でも注目が集まるであろうこの考え方を、ぜひ皆さんの目でチェックしてみてください。

筆者紹介:宮田健(フリーライター)

@IT記者を経て、現在はセキュリティに関するフリーライターとして活動する。エンタープライズ分野におけるセキュリティを追いかけつつ、普通の人にも興味を持ってもらえるためにはどうしたらいいか、日々模索を続けている。

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