「iPhone 12」を分解 バッテリー容量が減少した理由、米国モデルが搭載するミリ波ユニットの特徴は?

ITmedia Mobile / 2021年2月23日 6時5分

 スマホと頭部の距離を測定するセンサーの1つに、赤外線を使う近接センサーがある。これで対物距離の認識は可能だが、形状認識能力はない。形状認識には高周波の電波が必要で、ISMバンドとして使用されている中で最も周波数が高い24GHzが使用されていると推測している。スマホにミリ波が搭載されるとこの種の装備が搭載されるという話は以前からあり、今回のiPhoneで初めてその搭載例を見ることができた。

●カメラも大きく変化

 カメラの手ブレ補正の手法は2つある。1つはデジタル処理、もう1つはブレと逆の方向にレンズを動かす光学処理である。iPhoneでは後者が採用されていた。スマホのカメラはサイコロのような形状をしており、それなりに高さがある。iPhone 12シリーズは本体の薄型化に伴い、カメラの高さも抑制する必要があったようだ。

 iPhone 12 Pro Maxの望遠カメラレンズはiPhone 11 Pro Maxの樹脂6枚構成から樹脂6枚プラスガラス1枚の7枚構成となった。結果としてレンズが重くなり、レンズの代わりにその下にあるカメラのフィルムに相当するCMOSイメージセンサーを動かす「センサーシフト」が採用された。この新技術はアルプス電気が担当したと推定されている。

 従来のレンズを動かす手ブレ補正のドライバーICやアクチュエータなどのメカコストはおよそ3ドルと見積もられている。センサーシフトのコストは7~8ドルと推定している。現在はiPhoneの最上位機種のみ搭載されているが、カメラの低背化ニーズが広がれば、他の機種でも採用が進み、価格も下がる可能性がある。

●2021年以降のiPhoneはどうなる?

 iPhoneの魅力の1つは、常に将来モデルの話題が豊富な点だ。2021年モデルについてさまざまな予測が立てられている。現時点で確度の高い情報を幾つかご紹介する。2021年のモデル数は、iPhone 12シリーズと同様に4モデル構成となるようだ。ディスプレイは、上位2機種に韓国サムスンディスプレイの新型有機ELパネルが搭載され、従来パネルより20%省エネで、バッテリーの持ちが体感的に長くなることが期待されている。

 2022年には、AppleがIntelから買収したモバイルチップ部門で開発されたICが、現在米QualcommのICの多くと置き換わると予想されている。Apple製ARグラスや自動車の話も話題となっており、これからも引き続き最新の情報をご報告したい。

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