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iPhone 16シリーズが対応する「Wi-Fi 7」って何? 今までのWi-Fiとの違いをサクッとチェック!

ITmedia Mobile / 2024年9月20日 11時30分

 Wi-Fi 7ことIEEE 802.11beは、先代規格であるWi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)と同様に2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯での通信に対応する一方、6GHz帯で利用できる周波数の幅が2倍に拡大されるなど、より高速かつ高品質に通信できるようにする仕組みが取り入れられています。

 日本では2023年12月22日に、6GHz帯で利用できる周波数の幅を広げるのに必要な総務省令(技術基準と無線設備規則)の改正が行われたことでWi-Fi 7の利用が“合法化”されました。

 これに伴い、2024年に入るとWi-Fi 7対応の無線LANルーター、ノートPCやAndroidスマートフォンなどが日本でも発売されるようになりました。直近ではGoogleの「Pixel 9シリーズ」がWi-Fi 7対応でリリースされています。

 ただし、現状のWi-Fi 7は「暫定規格(Draft)」で、近いうちに正式規格とする手続きが始まる見通しです。現状で発売されているWi-Fi 7対応機器は暫定規格に基づくものということになりますが、ほぼ全てが大幅な仕様変更を行えない段階(※2)を過ぎてから製品化されているので、正式規格と差分が生じてもソフトウェア更新で対応可能です。

(※2)Recirculation Ballot(投票の再実施)

●Wi-Fi 7はWi-Fi 6/6Eと何が違う?

 Wi-Fi 7は、Wi-Fi 6/6Eをさらに改良した規格で、理論上の最高通信速度向上だけでなく、電波の弱い場所や接続機器が多い環境での実効通信速度(スループット)の改善を図るための仕組みが取り入れられています。主な仕組みとしては、以下のものがあります。

・最大320MHz幅での通信

・Wi-Fi 6/6Eにおける「最大160MHz」から2倍に

・6GHz帯の通信で利用可能

「Multi-Link Operation(MLO)」のサポート

・「同時(MLMR/Multi Link Multi Radio)モード」では、複数の周波数帯の電波を束ねて通信することで実効通信速度を向上できる

・携帯電話の「キャリアアグリゲーション(CA)」と同等技術となる

「切り替え(MLSR/Multi Link Single Radio)モード」では、シームレスに複数の周波数帯の電波を切り替えることで遅延を抑制可能

QAM(直交位相振幅変調)を高度化

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