廉価フラグシップ「Xiaomi 14T/14T Pro」発表 ライカ監修のカメラがさらに進化、Googleとの協業でAIも強化
ITmedia Mobile / 2024年9月27日 10時47分
発表会には、ライカカメラの開発、モバイルエンジアリングをリードするパブロ・アセベイド・ノダ氏が登壇。Xiaomiとライカが2月に工学研究所を共同で設立したことに言及しながら、2社の協業で誕生したこれまでのスマホを紹介した。Xiaomi 14Tシリーズのレンズは、Xiaomi 14シリーズと同じSUMMILUXとなっており、これもXiaomi 13Tシリーズから進化したポイント。ノダ氏は、「厳しいコンディションでも、F1.6の大口径で驚くべき画質を実現する」と自信をのぞかせた。
ノダ氏が挙げていたように、Xiaomiとライカの協業は2022年に発売された「Xiaomi 12S Ultra」にさかのぼる。とはいえ、これはグローバルでの話。日本ではシャープがライカの監修を受けたAQUOS Rシリーズを販売している他、ライカ自身のブランドを冠した「Leitz Phone」も3世代にわたっている。こうした事情もあり、Xiaomiのスマホからはライカブランドが外されてきた。
Xiaomi 14Tシリーズの先代にあたるXiaomi 13Tシリーズにも、ライカのフィルターなどは搭載されておらず、端末にもブランドが刻印されていない。一方で、Xiaomi 14 Ultraはグローバル版と同様、ライカブランドを冠した状態で発売しており、ライカを巡る状況も徐々に変化していることがうかがえる。Xiaomi 14Tシリーズは、カメラ性能を大きく強化しているだけに、日本でもライカブランドを冠して発売できるかは注目しておきたいポイントだ。
●自社とGoogleの両面でAIを強化、協業の深化が今後の課題か
Xiaomi 14Tシリーズでもう1つ注目したいのが、AIの活用だ。Xiaomi自身のAI機能として、翻訳機能を搭載。翻訳アプリは、画面を2つに分割し、自分と相手それぞれに翻訳した言語を表示することができる。発表会で試した実機では、日本語もサポートしていた。日本で発売されれば、これらがすぐに利用できるというわけだ。
翻訳機能はアプリで直接呼び出せるだけでなく、電話やZoomなどのビデオ会議アプリ上で起動させることもできるという。対面での翻訳や文字の翻訳だけなら以前からGoogle翻訳などの選択肢もあったが、スマホのシステム上に組み込まれているのが大きな違いだ。それによって、翻訳機能の活用の幅が広がっている。
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