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災害に備えて「ソーラーパネル」でスマホを充電してみた モバイルバッテリーの選び方も解説

ITmedia Mobile / 2024年10月24日 6時5分

 充電中の電流値は大きく変動しており、これは雲の動きによる日射量の変化を反映していると考えられる。それでも電圧は安定して約4.7V前後を維持しており、ソーラーパネルの制御回路が適切に機能していることが分かる。

 この結果から、FlexSolar 20Wソーラーパネルは曇り空の下でも一定の充電能力を発揮し、災害時や屋外での使用において信頼できる電源となることが確認できた。ただし、晴れの日と比べて充電時間が長くなることを考慮し、可能な限り晴れた日にバッテリーを充電しておくことが望ましい。

●モバイルバッテリーは容量50%程度で保管するのがベター

 今回の検証に合わせて、モバイルバッテリーの適切な保管方法について改めて調べてみたら、意外な発見があった。

 一般的には満充電で保管するのがいいと思われがちだが、実は30~50%前後の充電レベルで保管するのが最適だという。この範囲なら自己放電を抑えつつ、過充電のリスクも避けられるのだ。また、0度から25度の温度範囲で保管することで、バッテリーの劣化を最小限に抑えられる。

 これらの知見を踏まえ、使用しないときは充電レベルを50%程度に調整し、涼しい場所に保管することにした。

 災害用として保管する上での注意点となるのは浸水への対策だ。ソーラーパネルは防水だが端子部は防水仕様ではない。また、モバイルバッテリーも防水仕様ではないため、非常用持ち出し袋に入れる際は別途浸水対策を行った方がいいだろう。

 また、平時から使用方法に慣れておくことも重要だ。筆者は半年に1回、ソーラーパネルとモバイルバッテリーの点検を行い、実際に充電してみることを決めた。

 災害はいつ、どこで起きるか予測できない。そんなとき、スマートフォンは私たちの命綱となる。災害情報の収集、家族や友人との連絡、さらにはSNSでの安否確認など、充電されたスマートフォンは現代の防災に欠かせないツールだ。

 だからこそ、その電源確保は最優先事項の1つといえる。本記事で紹介したソーラーパネルとモバイルバッテリーの組み合わせは、この課題に対する効果的な解決策の1つだ。読者の皆さんも、自身の生活スタイルを考慮して、最適な防災グッズを選んでみてはどうだろうか。小さな準備が、いざというときの大きな安心につながる。今日からでも、あなたの防災対策を見直してみよう。

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