ドコモが“料金プラン+AIのセット割”を提供する狙い なぜahamoやeximoが割引対象でirumoは対象外なのか
ITmedia Mobile / 2024年11月23日 12時32分
料金はライトが1078円(税込み、以下同)、スタンダードが1628円、プレミアムが2728円。利用回数の制限はそれぞれ月250回、月1000回、月3000回までとなる。毎月、どの程度生成AIサービスを利用するかの頻度に応じて、ユーザーがプランを選択できる形になっているというわけだ。
ただし、AIモデルごとに利用回数が決まっており、例えばOpenAIのGPT-4oやGoogleのGemini 1.5 Proは1回の生成で1回とカウントされるが、画像生成の「Imagen3」や「Dalle・E3」はテキスト3回分を消費する形になる。画像だけをひたすら描いていった場合、ライトなら83回、スタンダードなら333回、プレミアムなら1000回といった形で利用可能な回数は少なくなる。
もう1つの特徴は、生成AIに何らかのアウトプットを出力させる際の文章を作成しやすいよう、「テンプレ」を用意しているところにある。生成AIで適切な回答を導き出すための条件付けなどのテクニックを「プロンプトエンジニアリング」と呼ぶが、SUPERNOVAは「自由な入力は(一般のユーザーにとって)負荷が高い」(代表取締役社長 木本東賢氏)ことに着目。「考えることから、“やりたいことを選ぶ”に変えることで、利用のハードルを下げていきたい」(同)とした。
実際、Stella AIでは「事業戦略」「マーケティング」「AI・データサイエンス」「食事・料理」などのジャンルを選ぶと、それぞれの内容に合わせたパラメーターを入力する画面が現れる。例えば、子どもの学習方法についてアドバイスを求めたいときには、「子供の年齢」や「好きな教科」「学習時間」といったパラメーター入力画面が現れる。ここにそれぞれの回答を入力することで、適切なアウトプットを得やすくなるため、生成AIの初心者でも使いやすそうだ。
●ドコモの料金とセットで1年割引、料金プラン限定の理由は?
現状できるのは、各AIモデルを呼び出し、それぞれに質問をして回答なり画像なりを得るというものだが、12月中にはPC用のChrome拡張機能を導入する予定。Webサイトの文章をドラッグして、メニューから要約を呼び出したり、メールを書いた際の文章のトーンを調整したりといったことが、ワンタッチで行えるようになる。AIモデルそのものではなく、それをどうユースケースに落とし込むかで差別化を図っている企業といえる。
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