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ドコモが“料金プラン+AIのセット割”を提供する狙い なぜahamoやeximoが割引対象でirumoは対象外なのか

ITmedia Mobile / 2024年11月23日 12時32分

 ドコモは、このStella AIとスマホの料金プランをセットで提供し、割引も行う。Stella AI割というのが、それだ。割引額は、最大2728円。月3000回までAIモデルを利用可能なプレミアムモデルが、丸ごと無料になる格好だ。SUPERNOVAが展開する初月無料キャンペーンと合わせて、1年間、Stella AIの利用料が不要になる。2年目以降は料金が発生するものの、生成AIをじっくり試してみたいユーザーにはいい割引といえそうだ。

 同様の生成AIサービスを組み合わせた割引は、先に挙げたソフトバンクとPerplexityが導入しており、こちらも、1年間、Perplexity Proの利用料である2950円が無料になる。ソフトバンクであればブランドも問わない。ソフトバンクやY!mobileはもちろん、Perplexity Proの料金よりも安い月額990円からの「LINEMOベストプラン」にもこのキャンペーンが適用されるため、非常にお得なサービスとして一部の利用者からは絶大な支持を得ている。

 一方で、ドコモのStella AI割は、対象となる料金プランに制限がある点には注意が必要だ。具体的には、「eximo」「eximo ポイ活」「ahamo」の3プランのうち、どれか1つを契約していなければならない。料金水準の低い「irumo」は対象外。「ギガホ」や「ギガライト」といった旧料金プランにも、Stella AI割は適用されない。ソフトバンクの場合、Perplexity ProのためにLINEMOを契約するユーザーまでいたようだが、Stella AI割だと、このような回線がオマケになってしまう“逆転現象”は起こりにくい。

 もともと、この割引はSUPERNOVA側からの提案で実現したというが、「ドコモ側の戦略も十分理解いただいた上での提案だった」(ドコモ 経営企画部 事業開発室 docomo STARTUP担当 担当部長 東哲平氏)という。SUPERNOVAの木本氏も、「ドコモの決算内容を踏まえた上で、上位プランにつけることになった」と語る。

 ドコモは、eximoやahamoといった上位プランにユーザーが移行させていくことで、ARPU(1ユーザーあたりの平均収入)を上げる戦略を取っている。旧料金プランのユーザーがeximoに変更する割合は第2四半期に60%まで上がり、平均単金は上昇した。低料金プランのirumoを2023年に導入したばかりのため、ここでのAPRUは下がるが、eximoやahamoへの移行が増えた結果、全体のAPRUは横ばいで推移している。

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