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「iPhone 16」は小型スマホ愛好者でも満足できる? 「iPhone 13 mini」から乗り換えた率直な感想

ITmedia Mobile / 2024年12月11日 6時5分

 A18チップの高性能は、日常的なタスクの処理速度向上だけでなく、これまでモバイルデバイスでは難しかった高度な処理も可能にしている。従来はコンソールやPC向けだった大作ゲームタイトルをモバイルでプレイできるようになったのも、この性能向上の恩恵だ。

 「バイオハザード ヴィレッジ」や「アサシン クリード ミラージュ」といった大型タイトルがiPhone 16シリーズでプレイ可能になった。A18チップの高性能により、これらのゲームではレイトレーシングが採用され、リアルな光の反射や水の動きが再現されている。また、高いフレームレートでのプレイが可能となり、モバイルでありながらコンソールに近い品質でゲームを楽しめるようになった。既存のモバイルゲームでも、ロード時間の短縮や動作のスムーズ化といった改善が見られる。

 この性能向上は、ゲーム以外の日常的な使用シーンでも顕著に感じられる。例えば、筆者が頻繁に利用するFirefoxでのX(旧Twitter)Web版の閲覧では、iPhone 13 miniで経験していたような速度低下がiPhone 16では全く感じられない。モダンなWebアプリのような、メモリ消費量の多いアプリケーションでも、スムーズな動作が維持されている。

 複数のアプリを同時に起動している状態でも、アプリの切り替えがよりいっそうスムーズになった。これは、ゲームのような負荷の高いアプリケーションと日常的なアプリを頻繁に切り替えて使用する場合にも有効で、ストレスなく作業を継続できる。

●端子がUSB Type-Cに バッテリーの持ちも向上

 USB Type-C端子への変更は、ケーブルの汎用(はんよう)性と充電速度の向上のメリットが大きいと感じた。Lightning規格では最大20Wでの給電だったのに対して、iPhone 16ではUSB-PDベースなら最大27Wで給電できる。約30分の充電で本体容量の50%ほどが給電できるため、急いでいるときの充電にも対応できるようになった。また、MagSafe充電器を使用したワイヤレス充電もサポートしている。

 ケーブルの汎用性については、日常的な使い勝手の向上を実感した。筆者は他にAndroidスマートフォンを数台併用しているが、Type-Cケーブルが併用できるだけで日々の煩わしさが大きく軽減された。例えば、外出時にケーブルを1本だけ持参すれば、iPhoneもAndroidも充電できるようになった。これまでは、iPhone用のLightningケーブルとAndroid用のUSB Type-Cケーブルを別々に持ち歩く必要があり、かばんの中でケーブルが絡まることも多かった。

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