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ガッチリとピントが合うスマートグラス「VITURE Pro」の使いやすさはもっと知られるべき

ITmedia NEWS / 2024年8月31日 14時20分

 さらにそれが卵1.5個以下の重さなのですから、これは使えると思うわけです。今の世代のスマートグラスはここまできているのだなということを改めて認識しました。

 輝度の4000nitという数字だけ見てもよく分からないと思いますが、要するに屋外での使用で問題ないレベルです。さらにワンプッシュでいわゆるサングラス状態する電子調光機能(遮光率は0.5%と40%の2段階)もあるので、画面表示のためのサングラスカバーのようなものも必要ありません。VITURE Proをかけたままで、外を確認することもストレスなくできます。

 メガネ型ですから、頭に固定するのは挟み込むツルと鼻だけです。中でも重要なのが鼻当てです。なぜなら、ここが顔にマッチしていないと、画面そのものがまともに見えなくなってしまうからです。今回、同梱されていた4種類の鼻当てを全部試してみましたが、私の顔に合ったのは4つのうちの1つでした。

 そして、鼻当ての調整が終わって、同時に結局ここが一番大事なポイントだったということが分かったのが、視度調整でした。

 この視度調整、調整できる範囲は0.00Dから-5.00Dとなっており、カバーしている領域は軽度近視の範囲です。それ以上の近視の場合は、レンズフレームを追加することで対応するのですが、近視の場合と関係なく、この視度調整は大事な機能でした。

 まず、軽度近視の場合は、本体の調整機能だけで、快適なガッチリとピントが合った状態を作り出すことができます。そして、同時にこれは他の人と共有できることも意味しています。つまり、家族で1台のような運用も可能です。

 それ以上の近視の場合は、別途調整のためのレンズが必要ですが、それでも実はスマートグラスのような近い距離で見る場合、見るもの・その日の体調・朝と夜などで、レンズだけではカバーしきれないより細かい調整ができるとのに越したことはないわけです。

 つまり、高精細な画像とそれを見るための視度調整、この2つの要素がかみ合うことで、VITURE Proでの体験というのは、ここにお金をかけてもいいというレベルになっています。実際に視聴したもので、この話をすると、今時の映像作品、特にアニメでは、光の入り方やボケの移動、強弱などが演出手法として多用されています。また、高精細向けの制作が主流となり、細い線で繊細に描写されることも増えています。

 こういった細かい変化を敏感に感じ取る部分においては、家での大きな画面での視聴を上回る時もありました。この要素、Netflixでアニメ描写の名作として知られる「負けヒロインが多すぎる!」の第1話と「葬送のフリーレン」の第9話で確認したのですが、もう何回も見ているのに気づいたら両方とも最後まで見てしまっていたほどです。それほどまでに、VITURE Proでの視聴体験は高精細だからこそ分かる部分で没入感があり、新鮮だったのです。「このシーン! こんなところまで描写してたのか!」と驚くことが度々ありました。

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