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世界最大級のSaaSカンファ「SaaStr」は、日本のイベントと一味違った DJや賭け事も……現地の熱気は

ITmedia NEWS / 2024年9月25日 7時35分

世界最大級のSaaSカンファ「SaaStr」は、日本のイベントと一味違った DJや賭け事も……現地の熱気は

 全米のSaaSプレイヤーが勢ぞろいするといわれる「SaaStr」というカンファレンスをご存じだろうか。開始は2014年、今年で9回目を迎える同イベントでは、300以上のセッションや150以上のワークショップが行われ、1000人超のベンチャーキャピタリストを含む約1万5000人が来場したという。

 会場は米国カリフォルニア州サンマテオ。9月10~12日(現地時間)の開催だった。筆者もずっと気になっており、第9回にしてようやく参加。DJの登場やギャンブルブースの存在など、現地では日本のイベントとは少し違った空気が感じられた。本記事ではその様子をリポートする。

●DJがノリノリで迎えるSaaStr

 サンフランシスコ国際空港に降り立つとカリフォルニアの真っ青な空がどこまでも続く。カラッとしているが、しかしちょっとだけ肌寒い風がかえって心地よい。101号線を車で20分ほど走り、ブルージュゲームとサンマテオのダウンタウンを通過すると、いきなりサンマテオの会場が広がる。

 日本で例えれば有明のスポーツ施設を訪ねた感覚に似ている。事前に登録したQRコードを読み込ませて入場を……と思いきや手荷物とIDのチェック。入り口を入るとDJがノリノリで迎えてくれる。

 飛行機の整備用ドームにも似た建物の中には、50以上のブースが所狭しと並び、300人規模のステージが左右に2つ。ランチや商談用のテーブルと椅子のスペースが、中央にゆったりと確保されていた。

 会場内ではロゴマークを象った着ぐるみが2体、来場者と写真を撮っている。なんとも開放的で、気さくで、そしてSaaS業界ならではの、IT業界の勢いが感じられる、底抜けに明るいイベントだった。

 せっかく出展したからには営業しないと、ブースを全部見て、なんでもいいから情報を持ち帰らないと──といった、日本のコンベンションにありがちな切迫感や義務感とは無縁。むしろ出展者も来場者も、出会いを心から楽しみ、その上で確実にビジネスにつなげる、そんな余裕も感じられた。

会場の構成は

 会場は大きく分けて3つの要素で構成される、1つ目はキーノート。大会場の左右のスペースで、期間中毎日実施する。SaaStrの産みの親で、運営元CEOのジェイソン・レムキン氏が毎日3つ以上のセッションを仕切る。

 中央の会場では「Brainstate」と銘打って、各SaaS企業の経営幹部やトップエンジニアたちが、その戦略や製品サービスを語るセッションを開催する。こちらも3日間ほどんど切れ目なく行われる。2024年のテーマはもちろんSaaSとAIだ。

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