「牛乳は超危険!」って本当? Google検索最上位に出てくる記事を検証してみた

ねとらぼ / 2017年9月13日 13時35分

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検証してみました

 「牛乳」とGoogle検索すると、「牛乳は超危険!」と主張する記事が一番上にヒットすると話題です。この内容は本当なのか、ひとつひとつ検証してみました。

 牛乳といえば健康に良いというイメージが強いですが、しばしば「むしろ体に悪い」という意見も耳にします。体に悪いとする意見(「牛乳有害説」「アンチミルク」と言ったりします)には一見信憑性がありそうなものから、陰謀論じみた眉唾なものまでいろいろです。この一番上にヒットする記事はどうなのでしょうか。

 検索で最上位に表示されていたのは、サイゾーが運営するネット媒体「ビジネスジャーナル」の記事。当該記事の主張は、記事のタイトルにもある牛乳が「がん」「糖尿病」「脳梗塞」「心筋梗塞」を引き起こす可能性が高いというものです。これらの主張の妥当性について、個別に見ていきましょう。

●牛乳を飲むとがんになる?

 ビジネスジャーナルによると牛乳ががんを引き起こすのは、効率の良い搾乳のため常に妊娠状態にあるのが最大の要因。妊娠中の哺乳類は胎児を守るためエストロゲンなどの女性ホルモンの値が高くなり、これが牛乳の中に混じり、乳がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がんなどを引き起こす可能性が高くなると主張しています。これは本当なのでしょうか。

 食品安全委員会の調査によると、確かに市販の牛乳から微量のエストロン(エストロゲンの一種)が計測されています。ではこれはガンを引き起こすほどの数値なのでしょうか。

 この数値に対し、業界団体の「Jミルク」が参考になるデータを公開しています。Jミルクによると、牛乳500mlに含まれるエストロンをエストラジオール(これもエストロゲンの一種)に換算すると、血中濃度の上昇量は11.9pg/mL。男性の正常範囲が20〜60pg/ml、女性の基準値の範囲が10〜366pg/mlであることを考慮すると、女性ホルモンは「まったく心配するレベルの量ではありません」と結論づけています。

 ただし近年の「世界がん研究基金(WCRF)」による研究では、牛乳が前立腺がんのリスクを上昇させる可能性があるとの報告もされています。またその一方で、牛乳には大腸がんのリスクを低減する可能性が高いことも分かってきており、国立がん研究センターはメリットとデメリットを考慮して「総合的な判断が必要」であると呼びかけています。

●牛乳は「糖尿病」「脳梗塞」「心筋梗塞」を引き起こす?

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