「昔の5千万円は今の5億円」っていうアレ、どういう原理? なんで価値が変わるの?

ねとらぼ / 2018年1月13日 12時0分

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昔オークションにかけられた骨とう品や美術品も、「当時の落札額○○円は現在の価値で××円」などと換算されますね

 テレビのドキュメンタリーや本などで、「当時の○○万円は現在の価値に直すと○億円」といったような解説をよく見かけますね。昔のお金の額面を今の価値に直すと、多くの場合数字が大きくなります。

 一部の人には、漫画『アカギ』の「昭和40年の5億は現在の50億」がなじみ深いでしょうか。

 ところで、同じ「5億円」という額面のはずなのに、どうして「昭和40年の5億は現在の50億」という事態が起こるのでしょうか。

 例えば昔稼いだ5億円を持ち続けたとして、5億円は5億円のままのはず。それが、「昔稼いだ5億円は実は50億円でした!」というのはおかしくないですか?

 これは、結論をいえば「全体的にモノの値段が変わっているから」なのですが、今回はその仕組みを見てみましょう。

●モノの値段が変わる

 スーパーで食品のタグに書かれた値段を思い浮かべてもらうと、日によって値段が違いますね。日による差は微々たるものですが、数十年を隔てて値段の差をとってみると、どうでしょうか。

 例えば、お米10キロあたりの値段の全国平均は、1964年にはおよそ590円だったのが、2017年は2580円に。

 また、東京におけるタクシー初乗り運賃は、1964年には100円だったのが、2014年には730円に上がっています(2017年1月に410円になりましたが、「2kmで730円」と「1.052kmで410円」なので、これは一概に安い高いと比較できません)。

 一方で昔と今とを比べて、値段が下がった商品もあります。例えば、ブラウン管テレビは1969年には15万円したのが1990年代には5万円くらいまで下がり、液晶テレビも今は登場当初よりかなり安くなっています。

●物価指数

 値段が下がったもの、上がったもの、変わらないものなどさまざまです。これらのいろんな物の値段をうまく混ぜて指標化したのが、ニュースでよく見る「消費者物価指数(CPI)」です。

 「一定程度の同じ生活をするのに、どのくらいのお金が必要か」という全体的な物価の水準を、前年の水準を100として示しています。

 例えば、2015年を100としたときの1971年の消費者物価指数は31.5。2015年に1万円を使ってできる程度の暮らしをするのに、1971年には3150円しかいらなかったのです。

 買うモノの量を固定してみたときに、それにかかる金額は今のほうが高くなっています。逆にいえば、同じ額面1万円あたりで買えるモノは、今のほうが少なくなっています。

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