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“盆栽”が超リアルなプラモに……! わからなさすぎる「盆栽プラモデル」について、バンダイスピリッツに聞いてみた

ねとらぼ / 2024年11月23日 20時0分

──今回の盆栽のプラモデルが企画された経緯を教えてください。

 ロボットやキャラクターのプラモデルではリーチできないユーザーにプラモデルを手に取ってもらうための商材として、“植物”のプラモデルの企画検討が始まりました。プラモデルで作った植物ならば枯れないので、草花を部屋に飾りたくても管理するハードルを感じている方に手にとってもらえるのではないか……と考えたのが、題材に植物を選んだ理由です。商品の検討を始めたのは2022年の春頃からだったと思います。

──まず「植物のプラモデル」を作ろう、という企画だったんですね。

 そうです。全く別の企画を進める中でNEIGHBORHOODの滝沢伸介さんとつながりができ、検討を進めていたこの「植物プラモデル」のプレゼンテーションをする機会をいただけました。そのときにとても興味を持っていただけたことから、コラボレーションが実現した次第です。

──かなり初期からNEIGHBORHOODとの共同作業で進められたプロジェクトだったんですね。では、「植物のプラモデル」から「盆栽」にたどり着いた理由はなんだったんでしょうか?

 当初は盆栽に加えて多肉植物、塊根植物などが候補として挙がりましたが、MADE IN JAPANで作るのだから日本的な盆栽がいいだろう、ということで盆栽に決まりました。NEIGHBORHOODのプロデュースしていただいた製品ということもあり、モチーフとなる盆栽は滝沢伸介さんにご選定いただきました。盆栽アーティストの?本祐介さんが手掛けた作品です。

●全工程が難易度MAXだった、盆栽プラモの設計

──実物の盆栽をプラモデルに落とし込むプロセスは、どのようなものだったのでしょうか?

 まず、盆栽を3Dスキャナーでデータ化し、そのスキャンデータをひな型にして、プラモデルとして作成できる商品用データに落とし込んでいきました。自然物をマスプロダクトとして量産できる形状に変換していく作業に、かなりの時間を要しました。

──技術的に難しかった部分や、工夫をした部分はどのあたりでしたか?

 全ての工程が難しかったです……。金型で成形できるようにデータを作成すること、樹皮のディテールを金型加工すること、細い/太い、厚い/薄いなどさまざまな条件が重なるパーツを成形すること、全ての工程で困難がありました。その中でも特に工夫した点は、1つ1つ形状が違う葉の雰囲気を崩さず、かつ、組立が煩雑にならないよう、葉を大・中・小でパターン化して自由に組み立てられるようにした点です。

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