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「えっ」「わぉ」 わずか2日でこんなに立派なものが!? 土木工事の“信じられない裏側”が345万再生「感謝と尊敬しかない」

ねとらぼ / 2024年11月23日 20時0分

「えっ」「わぉ」 わずか2日でこんなに立派なものが!? 土木工事の“信じられない裏側”が345万再生「感謝と尊敬しかない」

今回の現場

 通常なら1カ月以上かかるような工事をわずか2日で完了させた画期的な土木技術がYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で345万再生を突破し、3万3000件を超える高評価を集めています。

 動画を投稿したのは、土木の仕事について発信する三浦開発(大分市)のYouTubeチャンネル「MKプロジェクト【土木のおしごと】」。三洋建設(大分県臼杵市)の協力により、土木工事の様子を公開しています。

 現場は、砂防ダムから流れる水を安全に導くための流路。土や砂利を掘り起こした状態ですが、安定して管理するためには三面張りのコンクリートの施工が必要になります。

 通常は掘削、型枠組み、コンクリート打設などの工程を経て1カ月以上かかる工事を、画期的な施工アイテムを使うことでわずか2日で終わらせるといいます。

 使うのは布製型枠というアイテム。包みの中から大きなシートを取り出し、数人がかりで広げて流路の周りに固定していきます。

 現場にコンクリートポンプ車が到着しました。布製型枠の注入口にホースを差し込み、モルタルを注入していきます。

 モルタルが注入されると、型枠がバルーンのように膨らんでいきます。注入直後のモルタルはまだユルユルの状態。職人さんが触ると、中身が動いているのが分かります。

 モルタルが入ったら手と足を駆使して、しっかり充填されているか、偏りがないかを確認します。

 透水性のある型枠内では、注入圧力によって余分なコンクリートの混練水が絞り出され、短時間で高強度のモルタルを形成することが可能とのこと。片側の側面と底面を打設した後、モルタルが入らないようにせき止めていた糸を外し、もう一方の側面にも注入していきます。

 関係者によると、この現場はもともと一般的な型枠を組む設計でしたが、手間がかかりすぎて工事が成立しなかったとのこと。土木業界は人材が不足しているため、人手がかからないことが大切とのことです。

 ちなみに一般工法で進める場合は流路を余分に掘る必要があり、擁壁が出来上がったら後ろを埋め戻す手間がかかるので、布製型枠を使うことにより工期が短縮されるとのこと。布製型枠は表面に凹凸があるので、流速が落ち着くメリットもあるそうです。

 流路全体を覆うには、布製型枠がいくつも必要。広げて固定して、モルタルを注入する作業を何度も繰り返します。

 終点まで来たら布製型枠を糸で縫い合わせ、流路の形状に沿うように調整を施します。ここにきて裁縫的な要素が登場するとは思いませんでした。

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