iOS 11に別れを告げられた悲しき32bitアプリたち

ITmedia PC USER / 2017年9月24日 6時0分

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「iOS 11」

 「iOS 11」は9月20日の水曜日に公開されましたが、アップデートは週末にするという方が多いと思います。バックアップなどに時間がかかるものなので。

 それを差し引いても、iOS 11へのアップデートの初速が、前回の「iOS 10」へのアップデートより(少なくとも米国では)遅いと、米MacRumorsが米Mixpanelのデータに基いて報告しました。

 公開から24時間後の時点で最新OSにアップデートされたデバイスは、iOS 10のときは解析対象全体の14.45%だったのに対し、iOS 11では10.01%でした。iOS 8とiOS 9は同じ12.60%だったそうです。

 かつてのiOS 10文鎮化問題を覚えていたユーザーが慎重になったからじゃないかとも思いますが、iOS 11にアップデートすると32bitアプリが使えなくなることの影響も大きいかもしれません。

 Appleは、2015年2月1日以降にApp Storeに登録するアプリは64bitじゃなきゃダメ、と事前に告知していて、2016年9月には32bitアプリをApp Storeから削除しました。それでもiOS 10までは、インストール済みの32bitアプリが(もうアップデートはされないけれど)動きます。

 これが、iOS 11にアップデートしたら動かなくなってしまうのです。iOS 10の最新版では、「設定」→「一般」→「情報」→「App」で表示される「Appの互換性」にしっかり「AppがアップデートされなければiOS 11では動作しません」と書いてあります。

 ここに表示されるアプリの中に1つでも「これからも時々は使ってみたい」というものがあったら、残しておきたいのが人情です。

 ゲームやコンテンツで、初期の開発者魂が感じられたり、味わい深かったりするのに、既に32bitアプリの段階で開発は終了になっていて、64bit化されていないものがあります。こうしたアプリをiOS 11で動かすことはもうできません。

 例えば、1991年にMacintosh向けにリリースされ、2010年にiOS版が出たゲームアプリの「Spectre」。点と線だけの単純な描画なのに結構ワクワクするタンク戦ゲームです。古くからのMacユーザーである私の夫は、これをたまーに起動しては懐かしそうにしています。

 かつて美しいグラフィックスで人気だったパズルアドベンチャーゲームの「MYST」もiOSアプリ版があって、こちらも捨てがたいです。こうなってくると、ただの老人の思い出話の域ですが。

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