LINEとFacebookにみるグループ悪用対策の難しさ

ITmedia PC USER / 2019年8月25日 7時5分

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LINEの「OpenChat」。トーク画面の上にある「オープンチャット」から利用できます

【連載:ITはみ出しコラム】 LINEが8月19日、メッセージアプリ「LINE」のグループトーク機能を拡張した「OpenChat」を始めました。

 従来のグループトークはLINE内で友だちになっていないと参加できませんが、OpenChatは友だちじゃない人が開いたトークルームにも参加できます。しかもプロフィールをトークルームごとに変えられます。1つのトークルームには最大5000人参加でき、招待制の非公開ルームも開設できます。

 Facebookが2010年にスタートした「Facebook Groups」(以下、「Facebookグループ」)をご存じなら、「似ているかも」と思われたかもしれません。

 大きな違いは、Facebookグループはアカウントのプロフィールのまま(原則は実名)でしか参加できませんが、OpenChatは匿名にできるところ。実名参加のFacebookグループでもいろいろ問題が起きているのに、匿名にしたらどうなることやら……。

 心配した通り、OpenChatはサービス開始直後から禁止されているはずの「交際相手を募集する投稿」や「わいせつな表現や画像・動画の投稿」が問題になっています。

 これに対し、LINEは「利用規約やLINE内部で運用するオープンチャットガイドラインに違反した場合は、投稿の削除、強制退会、OpenChatの利用停止に加え、LINEアプリ本体の利用停止の措置を行いますのでご注意ください」と警告し、違法行為の取締を強化しています。

 Facebookグループでも、多数の出会い系グループが生まれました。2016年には、そうしたグループの1つに参加した13歳の少女が、18歳の大学生に殺害されるという事件が起きています。

 Facebookでフェイクニュースがまん延して2016年の米大統領選の結果に影響したことも、グループ内の「フィルターバブル」の影響が大きいとみられています。

 Facebookは問題が発生する度にコミュニティー規定を改善し、問題検出のためのAIを強化し、問題を発見するための人間の監視員、モデレーターを増員していますが、まだ決定的な解決策を見つけていません。

 7月には、非営利のオンラインメディアProPublicaが、9500人が参加する秘密のFacebookグループの実態を報じました。グループ内では、移民に関するひどいジョークや、スペイン系米国人であるアレクサンドリア・オカシオ・コルテス議員に対する人種差別的な合成画像がまん延していました。

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