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「iPhone 13」「13 Pro」を試して分かったこだわりの違い コンピュテーショナルフォトグラフィーはここまで進化した

ITmedia PC USER / 2021年9月22日 20時51分

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iPhone 13世代のラインアップ。左から13 Pro Max、13 Pro、13、13 miniだ。13 Proシリーズのカラーは「シルバー」、13シリーズのカラーは「(PRODUCT)RED」。ボディーのサイズと背面にあるカメラの数が異なる

 「iPhone 13」シリーズの評価用端末を使い始め、その実力が徐々に明らかになってきた。iPhone 13世代ではカメラモジュールがそれぞれ一新されると同時に、カメラ画質を高める、あるいは楽しむための新しい要素をソフトウェアとSoC(System on a Chip)の組み合わせで実現している。

 それ以外にもバッテリー容量増加、Proモデルのディスプレイ性能向上などのトピックもあるが、「何が進化したのか?」と問われれば、シンプルには「カメラ」という答えになる。iPhone 13世代ではカメラを改善するため、演算能力で写真の表現力を高める「コンピュテーショナルフォトグラフィー」というアプローチを深化させているからだ。

 もちろん、そのために用意されたSoCの膨大な演算能力は、一部を除いて他のアプリケーションでもニューラルネットワーク処理や機械学習のアクセラレーションという形で活用できる。しかし使いこなしのレベルで他社のアプリがApple本家に追い付くには、それなりに時間もかかる。

 ということで、リリース直後の現時点で違いは何かといえば、カメラという答えになるのだが、短時間ではあるもののテストを行っていると、予想以上にSoCレベルからカメラに特化した開発を行っていること、そして、まだまだこの先はありそうだという感触を覚えた。

●CPUコア以外の性能改善にフォーカスした「A15 Bionic」

 iPhone 13と13 Proに採用されたSoCの「A15 Bionic」は、CPUも改良しているとのこと。確かにマルチプロセッサ処理時のオーバーヘッドが減っているようでトータルパフォーマンスは向上しているが、ビッグコアのスループットはクロックあたりでほとんど変わらないようだ。

 定番ベンチマークテストのGeekbench 5を実行したところ、シングルコアのスコアは1500台半ばから1700台半ばに上昇しているものの、これは主にコアのクロック周波数が向上(3GHzから3.25GHz)したためと考えられる。TSMCの製造プロセスがアップデートしたことで消費電力が下がった分、ピーク時のクロック周波数を上げることができたのだろう。

 しかしトランジスタ数としては、より多くを割り当てた形跡はない。基本的に同じコンセプトのコアを最適化してマルチで配置したという印象だが、今回はGPUや機械学習処理の回路により多くを割り当てたようだ。また、ISP(Image Signal Processor)の処理も向上し、トーンマッピングやノイズ処理が改善しているというが、これらはベンチマークテストで計測の手だてがない。

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