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「iPhone 16」がiPhone新時代の幕を開く 試して分かった大きな違い

ITmedia PC USER / 2024年9月18日 23時0分

 これまでデジタルカメラ写真の仕上がりはメーカーごとの味があり、例えばやや緑黄色がかった写真が撮れるスマートフォンや色の強調が強めなモデルとか、端末メーカーそれぞれが出した写真の仕上がりの最適解があって、ユーザーはそれを受け入れるしかなかった。

 これに対して、これまでずっとニュートラルな色作りに徹してきたAppleが、ここへきてベースがニュートラルだからこそできる、ユーザーごとの味付けを支援する方向に舵を切ったのは面白い。メーカーが写真の見栄えの最適解を決める他のスマートフォンに対して、iPhoneはユーザーが最適解を決める仕様に進化した、といってもいいかもしれない。

 レンズそのものも進化している。標準モデルレンズは標準モデルもProモデルも48MP Fusionカメラだ。約4800万画素であること、一部切り出しで約1200万画素の2倍光学ズームレンズで撮れることなどは従来通りだが、センサーのデータ読み出し速度が倍に高速化されたため、約4800万画素の写真の撮影も一瞬で終わり次の撮影までのラグがない。

 今回、大きく変わったのは超広角レンズだ。iPhone 16と16 Plusは超広角レンズがマクロ撮影に対応した。

 一方、Proモデルの超広角レンズはこれまでの約1200万画素から約4800万画素に解像度が向上し、マクロ撮影などもより鮮明に撮れるようになった。

 Proモデルだけが備えていた望遠レンズは、前世代ではProモデルが3倍、Pro Maxのみ5倍ズーム(35mm換算で120mm相当)だったが、今回から本体サイズが小さいiPhone 16 Proも5倍ズームレンズを搭載するようになった。

●空間オーディオでビデオ撮影し後から自動でミキシング

 ビデオ撮影に関しても大きな進化がある。4K画質で毎秒120フレームの撮影が可能になったことも大きい。しかも、コントラスト比が高い映像を忠実に再現できるDolby Visionでの撮影が可能だ。

 だが、個人的にそれと負けないくらい大きな変更点として、音を立体的に再現できる空間オーディオで記録できるようになったことを挙げたい。マイクが4基あるProシリーズの方が、より立体的に録れるが、標準のiPhone 16でも空間オーディオでのビデオ撮影が可能だ。

 撮影した動画は空間オーディオのデータと、ステレオの両方の音声トラックが含まれているようで、書き出す時には互換性重視でステレオ音声のみが書き出されるため、今のところ撮ったビデオを空間オーディオで楽しむにはiPhoneで再生する以外の手段がないが、間もなく「Final Cut Pro」や「iMovie」といったアプリが空間オーディオの編集に対応するかもしれない。

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