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「iPhone 16」がiPhone新時代の幕を開く 試して分かった大きな違い

ITmedia PC USER / 2024年9月18日 23時0分

 あまり話題になってないが、筆者はただ空間オーディオでビデオが撮れるというだけでも、かなりすごいことだと思う。しかし、Appleはそこにとどまらず、新たに空間オーディオ録音のメリットを感じやすい「オーディオミックス」という機能も用意した。

 これは映像を撮影後に音をリミックスする機能で、例えばガヤガヤしているところで2人の人物が話しているところを撮影しておいて、後から映像に写っている2人の会話だけを強調したり、背景での話し声も聞こえるようにしたりとサウンドを調整できる。

 こんなすごい編集が、OS標準の写真アプリでできてしまう。これからはソーシャルメディアにアップされるビデオの音質もかなり向上しそうだ。

 残念ながら、録音アプリのボイスメモは空間オーディオではないものの、ステレオ録音に対応する。さらに重ね合わせ録音(2トラックの多重録音)もできるはずなのだが、今後のOSアップデートで提供予定なのか今回は発見できなかった。

●AI処理で圧倒的な差が! 長く使い続けたいなら最新モデルを

 最新となる、16番台のiPhone。ここまで紹介してきた機能だけでもかなり魅力的だが、それ以外にも例えばバッテリー動作時間が長くなっていたり、iPhone 16 ProシリーズがWi-Fi 7に対応していたりと細かい違いはたくさんある。しかし、製品の長期的な価値を考える上で最も大きな違いが出るのが、搭載プロセッサの変化だ。

 iPhone 16と16 Plusが備えるはA18プロセッサで、iPhone 16 Proと16 Pro MaxはA18 Proプロセッサとなる。どちらも2023年発売のスマートフォン、iPhone 15 Pro/Pro Maxが搭載するA17 Proの性能を、一部を除き大きく上回っている。

 定番テストプログラムのGeekbench 6と、AI処理をテストするGeekbench AIで検証した。

 従来の最高峰モデルであるiPhone 15 Pro Maxを基準にすると、iPhone 16/16 PlusはGPU性能こそほぼ同じながら、CPU性能は20%高速化し、ニューラルエンジンを使ったAI処理では最大約33%高速化していた。

 iPhone 16 Pro/16 Pro MaxはCPU性能が25%、GPUが18%、そしてNeural Engineを使用したAI処理は最大33%ほど高速化している。

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