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「iPhone 16」がiPhone新時代の幕を開く 試して分かった大きな違い

ITmedia PC USER / 2024年9月18日 23時0分

 この大きな性能差の内、特にニューラルエンジンの性能差がかなり良くなっていることが分かると思う。これは16番台以降のiPhoneがAI処理に注力していることを示す証拠で、Appleが開発しているApple Intelligenceの時代に備えたモデルであることが分かる。

 ちなみに、実はiPhone 15 ProのA17 Proも、それなりにAI処理に最適化されており、Apple Intelligenceにも対応する。

 だが、同じく2023年に発表されたiPhone 15だと、ニューラルプロセッサを用いた半精度という処理の性能がiPhone 15 Pro Maxの51%、iPhone 16の38%ほどの性能しかなく、Apple Intelligenceを動かすことができない。

 ここではApple Intelligenceの詳細は省くが、今はまだ米国のみに対応(10月にβ版提供予定)のApple Intelligenceも、2025年以降は日本でも利用できるようになる。そして、あと数年もするとアプリに用意されたさまざまな機能も、これまでのように人間がアルゴリズムを書いて処理させるのではなく、AIが機械学習によって得た直感で処理するようになる。

 そしてApple Intelligenceは、どんなアプリがどんな機能を提供するかを理解し、ユーザーがSiriに伝えた要望をどのアプリ、どのAIに割り振ればより良い結果が得られるかを判断して仕事を振リ分けるようになる。要するにiPhone利用の多くがAI処理に変わっていく。

 A18以降のプロセッサを搭載した16番台以降のiPhoneであれば、この恩恵を受けて、これから先5年くらいは最先端のスマートフォンの利用方法を享受できるが、それ以前のプロセッサを搭載しApple Intelligenceが利用できないiPhoneはこれまで通りの使い方しかできず、できることの差が大きくなって価値が下がってしまう。

 だから、これからiPhoneを乗り換えるのであれば、多少値段が張ったとしても16番台の最新iPhoneを手に入れた方がいいというのが筆者の持論だ。幸運にも、今回はお手頃価格の標準モデルでも、かなり魅力的な機能を備えているからだ。

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