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私たちの“仕事”に適したビジネスPCをどう選ぶ? ~CPU編~

ITmedia PC USER / 2024年9月23日 12時5分

 そのため、各アプリケーションベンダーが公表している推奨要件をベースラインとしてモデルを選択したい。推奨要件を満たせば、業務で利用するアプリケーションの動作自体は快適になるが、業務を行う場合はそれ以外にもWebブラウザやオンライン会議アプリなどを同時並行して利用することが大半であるため、あくまでベースラインとして定めることをオススメしたい。

●結局、CPUはAMDかIntel? どちらを選べば良いか

 必要なスペックを選ぶ方法について解説してきたが、次に立ちはだかる壁はどのメーカーのCPUを選択するかとなるだろう。x86/x64アーキテクチャのCPUと言えばRyzenシリーズを展開しているAMDのCPUか、Coreシリーズ展開しているIntelのどちらかを選択することになる。

 2017年3月2日にRyzenシリーズが発表されるまでは、AMDのCPUはIntelのCPUと比べると、どうしてもパフォーマンスに差が開きがちで選定の対象に上がってこなかった。

 しかし、Ryzenシリーズは非常に高いパフォーマンスを誇っており、今ではメインPC用としてIntelのCoreシリーズと遜色ないCPUとなっている。

 シングルコア性能の観点で見ると、Intelの方が比較的に高くなる傾向にある。その反面、マルチコア性能においてはAMDのRyzenシリーズに軍配が上がる。

 CPUパフォーマンス以外で見ると、IntelのCPUは第12世代以降から高性能なPコアと、電力効率の良いEコア(第14世代以降はさらにLP Eコア)と複数のコアを搭載する、「ヘテロジニアスマルチコア構成」を採用しており、PコアとEコアに処理を振り分ける機能「Intel Thread Director」を活用することで、高い電力効率を実現できる。

 特にWindows 11はWindows 10と比べて、Intel Thread Directorの最適化がさらに強化されているため、Windows 11搭載PCにおいてはさらに高効率な処理が可能となる。電力効率の高さは、ノートPCのバッテリー持ち時間に直結するので、ビジネスPCを選ぶに当たって大きなメリットといえる。

 ビジネスPCで利用するアプリケーションの大半はシングルコア性能の高さに依存するものが多いため、パフォーマンスの観点から見るとIntel CPUに軍配があがる。

 しかし、一般的にIntelのCPUは、AMDのCPUと比べると高価になりがちだ。おのずとIntelのCPUを搭載したビジネスPCと、AMDのCPUを搭載したビジネスPCとで価格差が生じてくる。

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