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“VRChat民”歓喜の要素が満載! HTCの新XRヘッドセット「VIVE Focus Vision」 実機に触れて見えた優位性は?

ITmedia PC USER / 2024年9月24日 21時55分

 新しいVIVE Focus Visionもインサイドアウト方式を採用したデバイスとなっています。SoCにはQualcommの「Snapdragon XR2」を採用し、スタンドアロンのXRヘッドセットとして動作するとともに、ゲーミングPCとの連携も視野に入れたモデルです。

 とはいえ、Snapdragon XR2は最新のプロセッサではありません。HTCの製品でいうならば、2021年に発売された「VIVE Focus 3」が搭載していたものと同じです。もっと言えば、VIVE Focus VisionとVIVE Focus 3はボディー全体が非常に似ています。

 外観上の違いは、パススルー用のステレオカメラなどのセンサー類のみです。ディスプレイパネルの解像度や、フレネルレンズの採用など、基本スペックも同一です。

 VIVE Focus Visionは、VIVE Focus 3をベースにMR機能を追加したアップデート版のXRヘッドセットといえるでしょう。

●DisplayPortの広帯域性能を生かせるXRヘッドセット

 HTC NIPPONの政田雄也氏(グローバルプロダクトマーケティングマネージャー)の説明によれば、VIVE Focus Visionは従来モデルより大きな冷却ファンを採用し、全体の熱処理効率をアップさせています。これによって安定稼働が見込める他、2024年内に予定されているアップデートにより、「DisplayPortモード(有線接続モードの1つ)」による120Hzリフレッシュレートの表示も実現するといいます。

 DisplayPortモードは今回の発表会のハイライトの1つでもあります。VIVE Focus VisionをゲーミングPCに接続するには、ワイヤレスとUSBが基本となりますが、後から追加されるDisplayPortモードも大きくアピールしていました。

 というのも、片目あたり2448×2448ピクセル、両目で5Kピクセル解像度となるVIVE Focus Visionの性能を最大限引き出すには、広帯域な信号伝送システムが必要です。しかし、通常のUSBでは帯域幅が狭く、データを圧縮する必要があります。

 その問題に対するHTCの答えが、DisplayPortの映像信号を無圧縮のまま受け取れるモードの採用ということでしょう。無圧縮の映像信号を表示できるようにすることで、高解像なVR映像を楽しむことが可能となり、高度な没入感を得られるそうです。なお同モードを利用するには「VIVE 有線ストリーミングキット(DisplayPort モード対応)」(2万9000円)が必要です。

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