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試して分かった「Core Ultra 200V」の実力! Intelの新型CPUはゲームチェンジャーだと思ったワケ 現行ノートPCとの決定的な違いは?

ITmedia PC USER / 2024年9月24日 22時15分

 このテストはStablity AIが開発した「Stable Diffusion」を使って画像生成AIにかかる演算パフォーマンスをチェックする。テストはAIモデル(バージョン)と演算内容が異なる3パターン用意しているが、今回はCore Ultra 200Vプロセッサでも利用できる「Stable Diffusion 1.5」のINT8テストを実行した。結果は以下の通りだ。

・GPU:2267ポイント

・NPU:2659ポイント

 先ほどのコンピュータビジョンの整数演算テストと同様に、GPUよりもNPUの方がパフォーマンス面で上回った。整数演算を多用するタイプのAIであれば、NPUを活用することでGPUの負荷をオフロードできる上、消費電力も抑えられる。

PCMark 10 Battery Profile Test(Modern Office)

 CPUコア(とスレッド)の数の割に、Core Ultra 258Vの性能はそこそこに良いことが分かった。問題はバッテリーの駆動時間だ。公称値は先述したが、あくまでも“公称値”であって、実環境におけるバッテリー駆動時間はアプリの稼働状況や画面輝度などによって大きく変わりがちだ。

 そこで今回はPCMark 10に内包された Battery Profileテストの中から「Modern Office」シナリオを選択してバッテリー駆動時間を計測した。少し“いじわる”をして、画面の輝度は100%としている。

 公称でのバッテリー駆動時間があまりに長いため、テストは就寝前に始めた。約7時間30分後、起床してテストの進捗(しんちょく)を確かめてみるとバッテリーが半分も減っていなかった。「ぐっすり寝ても少しは残っているかな」とは思っていたのだが、想像以上の残量だ。

 結局、残量100%から3%(強制休止状態)になるまでに掛かった所用時間は18時間19分だった。ACアダプター駆動時と比べて、ベンチマーク上の性能は設定次第で6~7割程度となるものの、オフィスワークで使うというシナリオでは大して問題にならないだろう。

 今回は、画面輝度をあえて100%に引き上げてテストした。画面輝度を50~60%程度に抑えれば、バッテリー持ちは一層改善するだろう。

●いろんな意味で今までの「Intel CPU」の常識を打ち破っている

 筆者は今、Core i7-1280P(Pコア6基12スレッド+Eコア8基8スレッド)と32GBメモリを搭載するモバイルノートPCをメインとして使っている。今回のレビューに合わせて、このPCで久しぶりにPCMark 10を完走させたところ、総合スコアは5340ポイントとなった。

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