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8K/30fpsで撮影できる360度カメラ「QooCam 3 Ultra」の強みと弱点 GoPro MAXみたいな箱型ボディー

ITmedia PC USER / 2024年11月29日 14時5分

8K/30fpsで撮影できる360度カメラ「QooCam 3 Ultra」の強みと弱点 GoPro MAXみたいな箱型ボディー

特徴的なスタイリングの「QooCam 3 Ultra」

 360度カメラ市場にチャレンジし続けているKandao Technology──同社の最新作が「QooCam 3 Ultra」です。最近は細長い形状の製品が多い360度カメラですが、かつての「GoPro MAX」のような箱型のボディーを持つモデルです。

 前後の光軸がズレている(レンズの位置が前後でズレている)このスタイルは、GoPro FusionやGoPro Maxといった一部機種でしか採用されませんでした。詳細は後ほど触れますが、ハッキリとした長所と短所を併せ持つ形状です。

 今回はメーカーから評価機を手に入れたので、その個性的な要素を見ていきましょう。

●画質を最優先したハードウェア構造

 Kandao Technologyというメーカー名に聞きなじみがない方もいるかもしれません。同社は2016年に創業し、プロフェッショナル市場向けにハイエンド360度カメラの開発/製造を行ってきました。

 一般消費者向けモデルとして初めて登場した「QooCam」(2018年発売)は、360度の全天球映像とVR180の両方を1台で撮影できるというユニークな機能を備えていました。

 2020年にはライバルに先駆けて8K/30fpsの360度映像を撮影できる「QooCam 8K」を発表するなど、一般消費者向け製品においても高画質性能を追求し続けています。

 AI技術への取り組みも積極的で、2019年には独自の補完技術を用いて8K/30fpsの映像を8K/240fpsに、4K/60fpsの映像を4K/480fpsに変換し、全天球スローモーション映像を作成できる環境を提供しました。

 QooCam 3 Ultraは、2023年に発売された「QooCam 3」のアップデートバージョンでもあります。動画の最高解像度は8K/30fpsで、コンシューマー向け360度カメラの中でも最高スペックの1つを誇ります。ソニーセミコンダクタソリューションズ製の1/1.7型センサーを2基搭載し、F/1.6の明るいレンズと組み合わせている点も特徴的です。

 ビットレートは最高150Mbpsとなります。10bitのHDR動画も記録可能です。静止画撮影時は最高9600万画素(13888x6966ピクセル)となります。

 外観上の大きな特徴として、箱型のボディーと、前後レンズの光軸がふぞろいなデザインが挙げられます。この設計は画質面で有利な効果をもたらします。

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