新生児に起こる頭蓋内出血。考えられる主な原因

イクシル / 2016年11月29日 16時35分

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赤ちゃんの血管は非常にデリケートな上、止血作用がしっかりと備わっていないことがあり、出血しやすいです。頭蓋内で発生した出血のことを、頭蓋内出血といいます。今回は、頭蓋内出血の主な原因について解説します。

頭蓋内出血とは?

新生児の頭蓋の中で出血が起こることを、まとめて頭蓋内出血といいます。頭蓋内出血は出血が起こる場所により、主に以下の種類があります。

◆硬膜外出血
◆クモ膜下出血
◆硬膜下出血
◆脳室内出血
◆脳(実質)内出血

出生後2、3日以内で生じる場合がほとんどで、出血量が僅かな場合は症状が現れないこともあります。出血量が多いか、血腫により脳が圧迫されると以下の症状が現れます。

◆全身が青白くなる
◆ぐったりしている
◆呼吸停止
◆甲高い泣き声を出す
◆嘔吐
◆目つきがおかしい
◆けいれん

頭蓋内出血の原因

頭蓋内出血は頭部に強い刺激を受けることで、頭蓋内の血管が切れることにより発生します。特に赤ちゃんの脳内に流れる血液量は多いにもかかわらず、血管が未熟です。また、止血作用のあるビタミンKが不足しがちなため、血液を固める機能が不十分で出血が起こりやすいです。この環境下で分娩時に傷がついたり、仮死状態や呼吸障害に陥ることで低酸素血症になると出血が起こりやすくなり、頭蓋内出血につながります。

頭蓋内出血は、ダメージを受けた部分や脳内の成熟度により出血部位が異なります。特に早産で生まれてきた赤ちゃんは脳室内やクモ膜下での出血することが多く、予定日付近で生まれてきた赤ちゃんの場合は硬膜外や硬膜下、脳実質で出血することが多いです。

頭蓋内出血の治療方法と合併症

頭蓋内出血は、症状として現れないこともあります。出血が少量の場合は血が出ていても自然に吸収されるため、経過観察し自然に吸収されるのを待つ場合もあります。何らかの症状が出ている場合は、血腫を取り除く手術や頭蓋内圧の上昇を防ぐ治療が施されます。

頭蓋内出血は、症状が現れなければ後遺症の心配はないといわれています。症状が強い場合は、後遺症が起こる場合もあります。頭蓋内出血の後遺症で起こる可能性がある病気は、以下の通りです。

◆脳性麻痺
◆知能障害
◆てんかん

脳室内出血の場合、合併症として水頭症の危険があります。水頭症は、頭蓋内に異常量の脳脊髄液が溜まる病気です。乳児の場合、水頭症を患うと頭のサイズが大きくなり、頭痛や吐き気、嘔吐、食欲不振、体重減少、倦怠感等の症状が現れます。

生まれたばかりの赤ちゃんは血管が破れやすく、出血が起こりやすいです。頭部に強い衝撃を与えないよう注意を払い、赤ちゃんを頭蓋内出血から守りましょう。

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