生まれつきの眼の病気、先天緑内障とは?

イクシル / 2017年6月20日 9時1分

写真

緑内障というと、年齢を重ねた人が患うものというイメージがあるかもしれません。しかし、生まれたばかりの子どもにも、緑内障が見られることがあります。これを先天緑内障と言います。今回は、先天緑内障の症状や対処法について解説します。

緑内障とは

視覚は眼の網膜で受容した光が脳に伝えられることで起こります。このとき、脳に光の刺激を伝える役割を果たしているのが視神経です。緑内障とは、眼圧が異常に高くなることから視神経に障害が起こることで見える範囲が狭くなっていく病気です。

眼球の中には房水と呼ばれる水が入っており、その量によって眼の硬さ(眼圧)は変化します。通常、房水は眼の隅角という部分から出ていきますが、隅角から水が流出しにくくなると角膜と水晶体の間の部分に房水が溜まり、眼圧が上昇します。そして眼圧の上昇に耐えられなくなると、視神経を圧迫して障害を起こし、緑内障を発症します。

生まれたばかりの子どもにも緑内障は見られる

緑内障は加齢に伴って発症することが多い病気ですが、実は生まれたばかりの子どもにも見られます。これを先天緑内障と言います。先天緑内障は、胎児の頃の隅角の発達異常で眼圧が高まることから発症します。先天緑内障の原因はまだはっきりと分かってはいませんが、ある特定遺伝子の変異が関係しているのではないかと考えられています。

先天緑内障の症状

生まれてきた子どもが先天緑内障であっても、本人はその症状に気付かないことが多いです。そのため、周りの大人が乳幼児の病気に気付いてあげる必要があります。

先天緑内障の場合は次の症状が見られます。

・涙の量が多い
・まぶたが痙攣する
・黒目が普通より大きい
・黒目が白っぽく濁っている
・光を異常に嫌がる
もしこれらの症状が見られる場合は先天緑内障の疑いがあるため、すぐに治療を行う必要があります。

子どもが先天緑内障だった場合

大人が緑内障になった場合、薬によって治療を行うこともありますが、先天緑内障の場合は薬では効果が期待できません。先天緑内障の場合、手術によって房水の通り道を作って流れを改善し、眼圧を下げることで治療します。もし1回の手術で効果が現れないときは、何度か手術を行うこともあります。また、眼圧が改善されても角膜などに障害が残ることもあり、手術後も継続的に治療する必要があります。

<まとめ>
先天緑内障は、生まれつき見られる緑内障です。適切な治療を行わないと症状が悪化し、最悪の場合は失明する恐れもあります。子どもが光を異常にまぶしがったり、もしくはまぶたが痙攣するといった先天緑内障のサインを見つけたら、すぐに眼科を受診しましょう。

イクシル

トピックスRSS

ランキング