朝ドラ「虎に翼」編集部座談会! SPゲストは宇垣美里さん 5人で好きなキャラ、名場面など語る 残り5話、スピンオフに期待も
iza(イザ!) / 2024年9月21日 18時0分
マル「今回のトラつばの魅力、改めて教えてください」
宇垣「一言でいえないぐらい、全部なんですけど、脚本もいい、演技もいい、という中で、一番はやっぱり、彼女たちがぶち当たる壁って今も地続きで存在するものなんですよね。『あなたが怒ってるそれ、今もまだあります、私ぶつかったことあります!』みたいに感じる。そんな理不尽に対して『それっておかしくないですか?』って怒っている人を見るだけで、『私が感じていたことって間違ってなかったんだ!』と勇気づけられます。
登場人物たちも主人公だけじゃなくて全員が魅力的です。キャラクターを使い捨てにしないというか、物語にちょっとしか出てこない道を歩いている少女とかにも背景を感じてしまうんですね。そういった誰ひとり置いてけぼりにしない物語の眼差しもすごく好きだなと思いながら見てます」
マル「名作と言われる朝ドラって、主人公はもちろん『脇』が輝くんですよ。今回はその真骨頂だなというところがありますが、好きなキャラクターはいますか? 私は相当悩んだのですが、自分がデスクという立場にいることもあり、強いてあげるなら、『タッキー』(滝藤賢一演じる多岐川幸四郎)なんですよね。彼の『法律っちゅうもんはな、縛られて死ぬためにあるんじゃない! 人が幸せになるためにあるんだよ!…法律を守った花岡がどんなに立派だろうが、法を司るわれわれは彼の死を非難して怒り続けねばならん! その戒めにこの絵を飾るんだ』と、法律を守って死んだ花岡(岩田剛典)を非難した演説は、彼の生き方を象徴する言葉だと思います。それにピンピン体操や、桂場をおちょくる様子、家裁を広める愛のコンサートでブルースの女王、茨田りつ子(菊地凛子)の出演にこぎつけるラッキー値の高さ…。『こういう上司に、私はなりたい』と思いました(笑)」
宇垣「愛の人ですよね」
ズーカー「僕は後半戦のMVPといってもいい美佐江(片岡凜)さんですね」
宇垣「怖すぎ!(笑)」
ズーカー「単純に怖いというのもあるんですが、僕は寅ちゃんと美佐江って、実は表裏一体なのかな? って思っていて。寅ちゃんは法とか秩序を守るカリスマみたいな存在で描かれてますけど、それに対して美佐江はカオスの象徴。もしも寅子が法律の世界とかに対して不信感を覚えてしまう出来事があったら、美佐江側に闇堕ちする可能性が実はあるんじゃないのかな? って思ってて。そういう意味で、寅ちゃんと対比するだけでなく、なんかどっか近いものがあるんじゃないのかなと思っています。それに加えて、後半で一番の盛り上げ役でしたし」
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