[西村健]【国立競技場、建設コストを更に削減し聖地となれ!】 ~東京都長期ビジョンを読み解く!<特別編>その24〜

Japan In-depth / 2015年5月25日 18時0分

[西村健]【国立競技場、建設コストを更に削減し聖地となれ!】 ~東京都長期ビジョンを読み解く!<特別編>その24〜

聖地国立。正式には国立霞ケ丘陸上競技場である。東京五輪をはじめ、数多くのスポーツの名勝負・名場面の舞台となった場所。

千駄ヶ谷駅から信濃町駅のちょうど間にあるスタジアムは高校時代、サッカーに青春を賭けた私が夢見た場所である。サッカー、ラグビー、陸上競技などの競技者にとっても、見る側にとっても、思い出がつまった特別な「場所」である。何かあると近くを歩き、神聖な明治神宮外苑の緑に心を落ち着かせることもあった。

明治天皇と昭憲皇太后のご遺徳を永く後世に伝えるためというその歴史に由来する地区に建設が予定される新国立競技場にまたまた騒動が起こった。

下村文科相が、舛添東京都知事と会談。東京都に500億円の財政負担を求めたというニュースだ。さらに開閉式の屋根の取付けが東京五輪に間に合わないことも明らかになった。

国立競技場の屋根が五輪までに取り付けがされても、されなくても、そんなに大騒ぎしなくても・・・・と正直思う。屋根を取り付けるのは、騒音を防ぐことでコンサートを開催でき、収入を見込めるからだと言われている。日光や換気を遮ると芝が育たないので、個人的には「屋根はいらない」と思うのだが、500億円の財政負担は一体なんなのだろうか。

新国立競技場、建設コストは1,300億、五輪当選後に見直しで3,000億、縮小して1,700億円近く。この費用は今後も膨らむ可能性がある。

80,000人規模のスポーツ施設は全国的に多くはないが、埼玉スタジアム(収容人数: 63,700人)の建設費は356億円、日産スタジアム(収容人数: 72,000人)の建設費は 603億円。これらと比較しても、随分と費用がかかってしまう印象がある。

ここで提案だ。

ハコモノ建設はコストが増大しがちだ。しかし、中部国際空港(セントレア)ではコスト大幅に削減した実績がある。それは「トヨタ自動車出身の平野幸久氏が就任してトヨタ流のコスト削減を徹底させ、1997年に予算化された空港建設の総事業費7,680億円を2割少ない5,950億円に削減することに成功した」(wikipediaより)という驚愕の事例だ。

このように、トヨタの改善・コスト削減技術を持った専門家を人材登用して、指揮をとらせてはどうだろうか。長期ビジョンにある「史上最高のオリンピック・パラリンピックの実現」のために、事前プロセスでの「日本の力」「カイゼン力」をみせる時ではないか。

もし、それが難しい場合、スポンサー収入は組織委員会の目標である1,500億円を既に上回っているのだから、もうちょっと組織委員会に頑張っていただき、穴埋めをしてもらいたいものだ(難しいのは重々承知だが)。また、この連載で勝手な意見ばかり言っている私も元行革コンサルタントとして何か協力することがあれば協力したい。

感動の舞台としての「聖地」になるだけではなく、建設にかかわった組織や人にとっても伝説となった仕事を成し遂げ「聖地」になる、そんな施設があってもいいと思う。それこそレガシーとなる。

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