[三次ゆりか]【シングルマザーの選挙期間7日間】~江東区議選に無所属で挑戦し初当選~
Japan In-depth / 2015年6月9日 15時0分
私は出産前まで全く政治に興味がなく、政治家の人達は一体何をしてる人たちなのだろう、と疑問に思っていた。また、選挙期間になると選挙カーで名前を連呼してうるさいな、とか、今だけ出てきて普段何してるんだか・・・と、批判的な目で見ていた。
政治そのものが謎に包まれすぎていて、政治家への不信感はとても強かった。 当時の自分はわけあって、一日一膳だけのご飯にふりかけの生活で、母乳をあげなければいけないのについに母乳が出なくなるところまで来ていた。 このままだと母子ともに餓死してしまう。そして生後二ヶ月で離婚を決意した私はシングルマザーとなり、自治体の福祉のお世話になることになったのだ。
行政と関わりを持つようになり、働きたくても簡単に仕事が見つからないのに、仕事をしていないと保育園に入れないという意味のわからない状況に。自分が産後うつを経験したのでなんとか自分と同じ思いの人の気持ちを少しでも軽くしたい。そんな思いからNPO法人チルドリンのママイベントのお手伝いを始め、自ら主催もした。
そこで出会ったママ友達に支えられた選挙期間。 地盤(組織)看板(知名度)カバン(資金)もなく、選挙事務所、選挙カーもなければさらに一人の子どもを一人でかかえているため他の候補者より時間もなかった。ママ友でもあり親身に話を聞いていただける上田令子都議会議員(「自由を守る会」代表)に出会い こんな政治家もいるんだと今までの思考が変わり、ママ友や周りの仲間に協力していただき選挙に挑んだ。
初日いろいろな書類を提出したりポスター掲示板の番号のくじ引きをしたりするため江東区役所に。60人中39番目にくじをひいたら1番をひいた。そして1番に書類を提出し1番に警察署に書類を届け1番に自家用車で江東区をまわった。
知名度のない私は、初日はやはり有権者の反応は0に近かったが、1日1日過ぎるたび、「あなたのことは聞いてるわよ。若い力で頑張るのよ!」とか、「もうあなたに入れてきたからね、頑張ってよ!!」などたくさんの方から声をかけていただけるようになった。
最終日には「おーい!三次ゆりかがきてるぞー!!」などと小学生が駆けつけて来たり、中学生、高校生が『ゆりかー!!!』と、呼んでくれたりするまでなった。自転車で通りかかった人がUターンして握手をしに来てくれたことも。
公職選挙法の規定で、子どもを選挙に使うことや、自家用車に乗せることなどが禁止されていることもあり、友人や親戚、家族に子供を預かってもらうなど、協力を仰いだ。また、ママ友たちは、期間中に雨が降るとポスターがはがれないようにと、タオルで拭いてくれた。感謝してもしきれない。
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