[古森義久]【TBS、ドラマで拉致救出シンボル使い「反自民」】~悪辣政治家の胸にブルーリボンバッチ~
Japan In-depth / 2015年9月7日 9時0分
TBSがテレビドラマで悪役の政治家に北朝鮮による拉致被害者救出を祈るシンボルのブルーリボンバッジをつけさせたことは、安倍晋三首相や安倍政権への悪印象のにじませが露骨だといえそうである。TBS広報部は「他意はなかった」と弁明するが、安倍首相や拉致問題解決に努力する勢力をドラマの悪役と重ね合わせるという操作はなんの他意もないところに生まれるはずがない。
問題のTBSドラマは8月31日放映の「SP八剱貴志(やつるぎ・たかし)」だった。警視庁を舞台にしたこのドラマに登場する悪辣政治家は特定の業者に便宜を図る見返りに賄賂を受け取り、逮捕される。その逮捕される政治家の胸にブルーリボンバッジがつけられていた。
このバッジは北朝鮮に拉致された日本人被害者を救出する運動を進める人たちや、その運動に同調する人たちによって着用され、「拉致被害者たちを決して忘れない」という無言の意思表示ともなってきた。国会議員の間でも拉致問題解決に早くから取り組んできた安倍首相など自民党だけでなく幅広い層が着けてきた。
その人道主義の意思表示のバッジをあえてドラマの汚職議員に着用させたことに対し、拉致被害者家族の一員、増元照明氏は「ドラマでの使用によって、視聴者の被害者救出運動やブルーリボンに対する印象が悪くなる恐れがある」と抗議の意を表明した。
そもそも汚職議員に拉致解決バッジをつけさせねばならない理由はなんなのだろう。ドラマの筋書からは汚職を拉致バッジに結びつける必然的な理由はまったくないようだ。その理由はむしろ拉致バッジを汚職に結びつけようという逆の理屈としか思えない。つまり拉致バッジをつけている議員たちは邪悪な汚職政治家なのだ、という政治的メッセージがそのドラマにはある、ということである。
TBSは9月4日、ホームページに以下のような記述を載せた。
「全く他意はありませんでしたが、配慮に欠け、拉致被害者のご家族をはじめ支援者、関係の皆様のお気持ちを傷つけたことを心よりお詫び申し上げます。今後はより一層注意して番組制作にあたります」
「他意はない」という言葉に説得力はない。TBSの番組全体が徹底して反安倍晋三、反自民党で貫かれているからだ。ドラマをも利用して、安倍首相がいつもつけている拉致バッジは汚職政治家がつけるバッジと同じなのだという印象を放射する。結果としてそう考えざるをえない「操作」なのだ。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「岸田首相こそ責任をとるべきだ」塩谷立衆議院議員が岸田首相に激怒!独占告発!
PR TIMES / 2024年4月25日 16時16分
-
【岸田首相が突き進む「6月解散」】裏金議員の処分は、解散・総選挙とその先の自民党総裁選を見据えた「再選戦略」だったのか
NEWSポストセブン / 2024年4月14日 6時58分
-
【コラム】形だけにならないように・韓国
Global News Asia / 2024年4月13日 12時0分
-
「紅麹サプリ」の小林製薬 安倍元首相と自民党に「34年間で計1391万円」モーレツ献金の過去
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月6日 11時28分
-
岸田首相の延命もここまでだ…「安倍派は処分、自分は続投」というサイコパスな判断の重すぎる代償
プレジデントオンライン / 2024年4月6日 9時15分
ランキング
-
1はあちゅう、しまむらに続きニッセンとも「コラボ中止」 開始3時間前に急きょ...本人訴え「未報道の問題抱えてない」
J-CASTニュース / 2024年4月25日 13時26分
-
2首相側近「政権交代も」 自民の党勢低迷に危機感
共同通信 / 2024年4月25日 12時28分
-
3「家に郵便物が届かない」日本郵便に“ウソの転居届”、親族宛ての郵便物を自宅に…1年余りで逮捕、43歳の無職の男「ノーコメントで」
北海道放送 / 2024年4月25日 9時15分
-
4石川・珠洲で立て続けに被災した住民の6割、再建意欲低下「人間にはどうにもならない」…明大調査
読売新聞 / 2024年4月25日 15時0分
-
5「あの日のこと」絶えず頭に=脱線事故19年、現場で遺族ら
時事通信 / 2024年4月25日 16時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください