[瀬尾温知]【MLBプレーオフ、見れるか日本人選手の勇姿】~田中のいるヤンキース次第~
Japan In-depth / 2015年9月8日 16時0分
Octoberの戦いと称されるメジャーリーグのプレーオフ。ワールドチャンピオンを目指すその戦いに、日本人選手の勇姿の有無は、田中のいるヤンキース次第となった。
メジャーリーグのレギュラーシーズンは残り25試合余りとなり、プレーオフ進出争いの正念場を迎えている。今シーズン、日本人選手でコンスタントに試合に出場していたのは田中、岩隈、イチロー、青木、上原、田澤の6人だった。岩隈のマリナーズ、イチローのマーリンズ、上原・田澤のレッドソックスはすでにプレーオフ進出争いから脱落。青木のジャイアンツは終盤戦で首位ドジャースにゲーム差を引き離されて地区制覇は難しくなった。地区優勝チームを除く勝率上位2チームによるワンゲームプレーオフへの出場も、ジャイアンツは2位のカブスと9ゲーム開きがあり、昨季のワールドシリーズ覇者はレギュラーシーズンで姿を消すことが濃厚になった。
ワイルドカードを手にしそうなカブスに所属する和田、ヤンキースと地区首位争いをしているブルージェイズにいる川崎の2人は、9月1日にロースターが40人枠に拡大したのに伴って、メジャーに再昇格はしているものの、ポストシーズンで25人枠に戻るときにおそらく外される。そうなると残る日本人選手はただ一人、田中だけになる。
田中が所属するヤンキースは現地7日終了時点でアメリカンリーグ東部地区の2位。首位ブルージェイズとはわずか0・5ゲーム差。ヤンキースがこの争いに敗れると、1試合決戦のワイルドカードゲームに回るため、その試合に田中が登板せずに敗れると、日本人選手がプレーオフに出場しない10月となる。去年は青木がワールドシリーズ進出。一昨年は上原が日本人初の胴上げ投手と、日本人選手の勇姿があった。ヤンキースとブルージェイズの一騎討ちとなった地区優勝争いの行方が、ポストシーズンでの日本人選手の有無に左右してくる。
「ベテラン復活のヤンキース」対「大型補強のブルージェイズ」が両チームの概観である。ヤンキースは近年不振だったタシェアラやA・ロッドらのベテランが復活し、前評判を覆して優勝争いに踏みとどまってきた。一方ブルージェイズは、ウエーバーを経ずにトレードできる期限の7月31日直前に2012年のサイ・ヤング賞投手プライスとオールスターゲームに3年連続出場の強打トゥロィツキーを獲得。将来有望な若手と引き換えに補強した球団の今季に賭ける意気込みが効果を発揮し、8月は21勝6敗、9月も4勝2敗と12年ぶりの地区優勝へ向けて快進撃を続けている。
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